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カーネーションの解説へ

 カーネーションのつぼみがふつうのものよりずんぐり太い感じで、咲き始めたら、花は大きいのですが、形が乱れています。どうしてでしょうか。
 これは、がく割れという現象です。花芽ができる時期に温度変化が激しいなどの不良な環境にあうとなりやすいのです。特に温度が高過ぎるとよくないのです。だから、夏に花芽ができて秋に咲く場合に最も多く発生しますが、春の花にもやはりかなり出ます。
 鉢花のカーネーションは母の日の頃に咲かせることが多いのですが、この場合は2〜3月ごろに花芽が分化します。その頃に昼の温度を高くしないように注意しなければなりません。カーネーションの生育には、20℃以上の高い温度は適していません。むしろちょっと低すぎるかなと思うくらいがちょうどよいのです。
 もし、がく割れしそうなつぽみができたら、がくのまわりを糸で巻いてしばっておくと割れずに花が咲きます。


 カーネーションの赤い花びらに白い斑点やしみがたくさんついています。どうしてでしょうか。
 スリッブス(アザミウマ)が寄生し,食害したため生じたものです。
 この虫は、目のよい人ならなんとか見える程度のきわめて小さな虫で、新芽やまだ伸びていない若い花弁の間などにもぐっているので食害します。非常に発見しにくく、被害が出て、ようやく気がつくといったことが多いのです。
 斑点やしみの出た花は元に戻りませんが、後から咲く花りのために、すぐ殺虫剤を散布しましう。


 カーネーションの花が終わりました。また来年も楽しむためにはどうすればよいでしょうか。
 鉢花のカーネーションにはいくつかの品種系統があります。大きく分けて、四季咲き性と5〜6月に咲く一季咲き性とに分けられます。また,タネから育てる実生系とさし芽で殖やす栄糞系とにも分けられます。
 栄養系品種の場合は、花後半分くらいの高さで刈り込み、新たに出てきたわき芽をかき取って、さし芽します。時期は秋がよいでしょう。四季咲き作品種なら刈り込んだ株が、秋にも花をつけます。
 実生系品種の場合は、花が咲いているときに花粉をつけてやり、タネを採取するとよいでしょう。タネは秋にまきます。ただし、F1品種が多いので、来年も同じ花が咲くとは限りません。
 いずれの系統も、同じ株で何年も咲かせるのは少し無理ですから、毎年つくりなおすのが原則です。


カーネーションはどうも日持ちが悪いように思います。長持ちするコツはなんでしょうか。
 日当たりが良くて、しかも涼しい環境が花を長持ちさせます。カーネーションは強い光を好む植物です。光が弱いと、茎は軟弱になって、姿が乱れます。室内で飾っているときも、窓際の明るい場所に置くようにしましょう。そして、ときどきは戸外に出して、強い光に当てると、しっかりした株の状態を長く保つことができます。それから、温度が高いと花は早く老化します。特に日中の高温は良くありません。涼しいほど良いのです。
 一方、室内の空気が汚いと花が早く駄目になります。例えば、タバコの煙や石油ストーブの排気ガスなどは花の寿命を極端に縮めます。リンゴなどの果物を近くに置くのはさらに良くないのです。これらに含まれるエチレンの影響で寿命が縮まるのです。この現象はすべての花に共通していますが、カーネーションは特に敏感です。

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