防寒の準備
―日光に当てる配慮を―
11月19日掲載
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 紅葉の便りを聞くころになると、そろそろ、冬越しの準備を始めなければならない。観葉植物や洋ランなどの熱帯原産の鉢物は霜が降りる前に、室内か、温室に運び込む。戸外でも越冬できるが少し寒さに弱い植物や、小さな苗は霜除けを作って保護をする。

 冬越しでは光によく当てることが大切である。12月下旬の冬至を中心にした、その前後の、2カ月の光はかなり弱い。このことは、防寒の準備をする11月ごろはすでに、厳寒のこと同じぐらい光が弱いということなのだ。だから、秋のうちから、光を多くとり入れる配慮が必要なので、温室ではガラスを洗い、ビニールハウスでは新しく張り替えを行う。室内に植物を入れる場合は、日当たりの良い窓際に置く。秋のうちに、光線不足で管理すると、徒長気味になり、耐寒性が減少することになる。
 それから、温度の低い時は水の蒸発や蒸散も少ないのだから、冬に向かって、水やりは少しずつ、減らすようにする。水が多いと根腐れを起こし、冬越しをむつかしくする。一般に水が多いと耐寒性が弱くなるのが普通であり、秋のうちから耐寒性を高めるようにいわばハードニングをしておくのがよい。

 室内の暖房も問題である。植物にとっては、温度の低い夜間こそ暖房が欲しいし、昼間はほとんど必要でない。この点、人間のための暖房とは少し違う。ストーブのそばで暖かくしてやろうなどと考えるのは、植物にとって迷惑だ。特に、暖房器の近くは暑いだけでなく、空気が乾きすぎる。
 戸外で越冬する植物の保護は、昔ながらの霜よけも良いが、透明のビニールかポリエチレンフィルムのトンネルが簡便である。ただし、日中の温度を上げないために、密閉はしないで、南側は開けておくのがよい。