花と縁起
―無意味な迷信は追放―
1月22日号掲載
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マンリョウセンリョウ
マンリョウ
(万両)
センリョウ
(千両)
 花や庭木は昔から縁起をかつぐことが多い。センリョウ(千両)、マンリョウ(万両)やキンギンボク(金銀木)、フクジュソウ(福寿草)は名前を聞いただけでも気分はよいし、庭にも植えてみたくなる。このように文字や語呂合わせで縁起木にされているものは多い。ほかにナンテン(難を転ずる)、アスナロ(明日なろう)、マンサク(豊年満作)、カシ(貸し)、イチョウ(一陽来福)、クリ(かちぐり、戦勝)などなどである。この他にも故事や由来、植物の形態などによる縁起ものも多い。

 縁起の良い方はともかく、悪い方は困ったものだ。要するに知らなければ良いのだから、ここではその方は紹介しない。ただあまりにもナンセンスなものが多いことだけ強調して置きたい。その意味ではさしさわりの少ないマキの例をあげておこう。マキは「巻き下がる」につながるから好ましくないという。一方では「巻き上がる」につながって非常によいともいう。さて、どちらを信じたものか。いずれにしても、他愛ないもので、本来、気にする方がおかしい。

 病気見舞いに鉢植えのものは「根付き」につながって好ましくないという地方がある。鉢植えは花瓶が要らないし、日持ちもよくて、病気見舞いには適しているように思えるのだが。それにしても、このようなことがいわれていると見舞いには持って行きにくいものだ。いっそのことご病気の方は自ら進んで鉢植えを買って観賞されてはいかがだろう。このような迷信はまず何より園芸の分野から追放して欲しい。