小さな害虫
一早く見つけて防除を―
3月1 8日号掲載
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カナリーキズタ
 春が近づいて植物の生育が盛んになるにつれ、害虫もまた活発に動き始める。ケムシなどのように、葉をどん欲に食べる大きな虫はすぐに気づくのであわてて捕らえたり、殺虫剤をまいたりする。しかし、アブラムシやグンバイムシ程度の大きさになると、群がった虫の色で気づくことが多い。あるいは、葉の色が淡くなり、生気がなくなるとか、新芽の葉が小さくなり、よじれたりするなど、植物の様子がおかしいので気づくこともある。もちろん、すぐに殺虫剤をまかねばならないが、肉眼で十分に見える虫なのだから、手遅れになる前に、よく観察して早めに見つけることが大切だ。

 ところが、ダニ類やアザミウマ類(スリップス)などになると、さらに小さいので時には肉眼で判別しかねることがあるし、なかには肉眼で見えないものもある。ダニは種類がたくさんあり、被害の出方もいろいろであるが、一般には葉が生気を失うのが多い。このような葉の裏側にはダニがたくさんいることがあるし、時にはクモの巣のような糸を張っていることもある。ダニは一般の殺虫剤ではまず効かないので、ダニ専用の薬を使う。これも同じ薬を連用すると抵抗性ができるので、効かなくなれば違う薬を使うようにする。

 なお、ダニは乾燥すると発生しやすいので、ときどき葉水をかけるようにするとよい。アザミウマ類(スリップス)は、新芽やつぼみなどの葉の巻いている内側についているので、気づきにくい。葉や花に小さな斑点ができたり、新芽がよじれるような奇形が発生したときなど、虫が見つからなくても、まずアザミウマを疑ってみる必要がある。この他、俗にエカキムシともいうが、葉の中に入って地図のような不規則な模様を作るハムグリバエなども小さい虫だ。いずれも早く殺虫剤を散布して防除することが大切だ。