グランドカバー
―庭次第で楽しい変化―
7月2日号掲載
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シバザクラ
 芝生のように地面を覆う植物を「グランドカバープランツ」という。日本語では地被植物というが、なんとなく英語の方がスマートな感じだ。庭は裸地の部分をなるべく少なくしたい。小石や美しい砂を敷くのも一法だが、いろいろな植物で覆うことは変化があり、楽しい。芝生はグランドカバーに適したものであるが、日当たりの良い、広い庭には向いているものの、どの庭にも使えるわけではない。

 日本庭園にはスギゴケ、クラマゴケなどの苔類が愛用されてきた。セキショウやリュウノヒゲなども樹陰に植えるのに適している。木の多い庭では日陰を好む植物を選んで群生させるのがよい。とくに、矮性のリュウノヒゲ(チャボという)を敷きつめると芝生のようになり、芝生ほど管理の手間も要らない。

 日当たりの良いところでは花の美しいものを選ぶのがよいだろう。地面を花で覆うようにできる植物を「カーペットフラワー」と呼んでいるが、代表的なのはシバザクラだ。これは、モスフロックスともいい、一面に咲くピンクや白の花が美しい。石垣などにハンギングさせるのもよい。キランソウは紫の花が美しい。マツバギクギンバイソウ、ツルコザクラなど草丈の低い草花で、花がたくさん咲き、密植にも強く、丈夫なものはどんなものでも利用できる。

 ツタ類やプミラゴムのような蔓性のものをはわすのも面白い。地面の上だけでなく、ブロックの塀や土止めなど味気ない人工物に自然の美しさを添えるとか、フェンスを利用するなど工夫次第でいろいろな利用ができるはずである。
 グランドカバーは基本的には初めから密植にしておき、あまり込みすぎるようだと、その後に間引きをするような仕立て法がよいだろう。