花の肥料
―性質知り正しく使おう―
9月10日号掲載
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注:農業場面では、肥料の過剰な施用が、地下水汚染など環境に影響していることも確かなので、現在は当時よりさらに適正量の施用に努める方向に進んでいる。
 植物を元気よく育てるためには肥料が必要だ。ところがやり過ぎて、根を腐らせたり、枯らしたりの失敗も多い。過ぎたるは及ばざるが如し、どころではない。肥料を正しく施すためには、その種類や性質をよく知っていなければならない。
 肥料は大きく分けて、有機質肥料と化学肥料がある。有機質肥料には菜種油粕、骨粉、鶏糞などがある。これらは、一般に有効な成分の含有量が低く、効き方もゆっくりしている。だから、少々多く施しても失敗が少ないので、家庭園芸向きといえる。ただし、若干の不潔感はあるので、使う場所によっては臭いのことなどの問題があるかも知れない。
 化学肥料は成分含有率が高く、一般に速効的なものが多い。しかし、緩効性(かんこうせい)の化学肥料もあり、これは有機質肥料以上に長期にわたって効果を持続するので、家庭でも使いやすい。液体肥料は最も速効的で、やせているなと思ったときに施すと、すぐに効果が現れるよさがある。ほとんどの化学肥料は、主要な成分を総合して含有している化成肥料の形態をとっている。
 市販されている肥料は、必ず成分の含有率が表示してあるので、これを見て施用量を考えたい。化成肥料は、窒素の含有率で菜種油粕の約2〜3倍程度はあるから、施用量は半分以下でよいことになる。たとえば、キクを鉢で育てるとして、鉢当たり約2gの窒素が要る。このためには菜種油粕なら約40g要るが、化成肥料だと13g(15%含有として)でよい。もちろん、これらは数回に分けてやらねばならない。
 ところで、複合汚染で騒がれて以来、化学肥料を目のかたきにするむきも多いが、これは誤りというべきだろう。堆肥を入れた土作りをし、正しい使い方をすれば、化学肥料に問題があるとは思われないが、過剰な施用は避けるようにしよう。