日焼け
一環境の急変を避ける―
2月25日号掲載
index 「ハナショウブ」へ 「鉢花の交代」へ
セントポ^リア
セントポーリア
 植物は強い光を好むものも多いが、鉢花や観葉植物、洋ランには、どちらかといえば、強い光を好まないものが多い。熱帯原産の植物でも、うっそうとしたジャングルの下草として育っていたものは、強い光には弱い。観葉植物にはこのようなところで、自生していたものが多い。

 強光に弱い植物は、強い光に突然当てられると、日焼けを起こす。まだ、寒さの残っている3月ごろの光でも、日焼けを起こすことがある。光の強さから考えると、春分の時と秋分の時はほぼ同じである。むしろ、秋と違って、春は光が強くなっていく一方の時期だし、それに、まだ、温度が低いために、光が弱いような錯覚を起こしやすい。春先こそ、日焼けに要注意の季節だ。

 ところで、日焼けは強い光で、葉の組織が破壊されるために起こる枯れ込みの症状なのだが、その原因は単純に光の強さだけでなく、急激な環境の変化や、温度、潅水などとも関係がある。暗い室内に置いていた植物を、突然強い光にさらしたり、乾かし過ぎや、逆に水が多すぎて根が弱っているとき、温度が高すぎるときなどに起こりやすい。また、葉の上に水滴が残っている状態で強い光に当てると、水滴がちょうどレンズの役割をして集光作用をし、部分的に温度が上がるために、組織が破壊されることもある。日焼けしやすい代表的な植物のセントポーリアグロキシニアなどは、ももとも弱光性の植物ではあるが、葉の表面に短い毛が密生しているので、これが、水を丸くレンズ状に盛り上げる役割をしている。
 しかし、日焼けを恐れて、暗くし過ぎると、軟弱に育ってしまう。環境の急変を避け、適度な光のもとで、丈夫に育てることが大切である。