温室の冬の管理
―夜間には暖房が必要―
2月12日号掲載
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オランダ・ウエストランド地方の温室群
 最近は小型の家庭用のガラス室やビニールハウスなどが販売されており、温室園芸が家庭でも楽しみやすくなった。もっとも既製品を買わなくても、ビニールを用いれば簡単に作ることもできるし、また、昔ながらのフレーム(温床)も家庭園芸では便利がよい。このような施設(ここでは便宜的に温室と称しておく。正しくは温室とは暖房のできるガラス室などをいう)があれば家庭園芸の楽しみを奥行きの深いものにすることができる。

 ところで、温室は冷たい風や霜を防いでくれるが、これがあれば冬越しは大丈夫と簡単に考えてはいけない。管理の仕方によってはかえってよくない結果を招くことが多い。

 温室は昼間、太陽の光を受けているときは確かに暖かい。しかし、夜は昼の暖かさがしばらく保たれるものの、深夜にまでは保つことができない。実は、最低気温は外気と同じくらいになるし、時には外気より低くなることさえあるのだ。むしろ、家の中の方がよほど暖かい。だから、温室はビニールを二重にするとか、夜間だけ古い毛布かむしろなどで全体を覆うとかして保温につとめねばならない。さらに、暖房を入れるようにしたい。暖房は石油ストーブ(煙突つき)が経費も少なくてすむが、安全性と管理のしやすさから、電気ヒーターをすすめる。暖房を伴って温室の機能は最大に発揮される。

 昼間の管理も大切で、決して暑くしないこと、人間が快適に感じる程度の20〜25℃くらいにするよう、冬でも晴天の日には窓を開けて換気するようにしよう。