秋植え球根
―花壇の配色を考えよう―
9月17日号掲載
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チューリップ
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 チューリップやスイセンなど、春に咲く球根類を植えつける季節がきた。球根類は花が美しいし、また、作りやすいので、花壇には最適のものだ。

 ところで、「苗半作」というぐらい、農産物では苗作りが大切なのだ。しかし、球根類では球根そのものが苗に相当している。いや、球根はたくさんの養分を蓄えているから、苗以上の価値がある。だから、良い球根を入手することが、きわめて大切だということになる。さて、良い球根とは、外観的には大きくて、重量感があって、汚れがなく、皮がしっかりとついているものである。もちろん、病害虫に侵されていないことも大切だ。

 植え付けは秋の彼岸以後でよい。チューリップやヒヤシンスはかなり遅れても十分だが、開花期の早いスイセンや球根アイリスなどはあまり遅くならない方がよい。植えつけの深さはチューリップぐらいの球根で深さ10cm余りが適当だ。だいたい球根の高さの3倍ぐらいが植えつけの深さとされている。浅植えは避けた方がよい。また、球根は毎年堀上げなくても、花壇では3年ぐらいそのままにしても差し支えない。むしろ、堀上げない方がウイルスなどの病害にかかりにくい。そうすると、球根の上を耕して、夏や秋の花壇を作ることになるので、この場合、少し深植えにする。

 花壇では全体の配色を考えて、同じ品種は集めて植える。群生して同じ色が咲く状態が最も美しいし、球根を堀上げるときにも品種が混じりにくい。植え付けの間隔は15cm以内ぐらいの密植がよい。鉢作りで観賞するのも楽しい。鉢に球根を植え込んで、鉢ごと土に埋め込んでおくと、冬を越す管理が楽である。花が咲く前に鉢を堀上げる。なお、球根類は移植を嫌うので、花壇に植えていたものを後から鉢に移すことはよくない。