マルチ
―苗、庭木の保護に効果―
10月8日号掲載
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イチゴのマルチ栽培(フィリピン・バギオ)
 スイカやトマトなどの野菜畑では畦(うね)に黒いポリエチレンフィルムや稲わらを敷いている。このように地表面をフィルムやわらなどで被覆することをマルチングという(略してマルチという)。

 マルチの効用は、まず第一に土の表面からの水の蒸発を抑え、土の中の水分を保持して、乾燥を防ぐことにある。だから、新しく植えつけた草花や野菜の苗、あるいは庭木などの保護にはもってこいだ。また、雨による土砂のはね上がりや流失を抑え、土がかたくなるのを防ぐ効果もある。スイカ、カボチャ、イチゴなどにマルチすると、果実が土で汚れないので、清潔だ。このほか、マルチは夜間の放熱を防ぎ冬の地温を暖かく保ち、夏は地面が焼けつくのを防ぐし、雑草を少なくするなどの効果もある。

 ところで、マルチの材料は専用の資材として黒色の薄手のポリエチレンフィルムが市販されており、これが最も広く使われている。この場合はとくにポリマルチという。黒色のフィルムだと雑草はまったく生えてこないので、管理が楽だ。昔は稲わらが普通に使われていたが、刈り草、堆肥、チップ、もみがら、古布、古ビニールなど工夫次第でいろいろなものが使える。
 ポリエチレンやビニールは畦全体をあらかじめ被覆し、端は土でよくおさえておく。そして、穴をあけて苗を植え付ける。わらなどは植え付けた後に株元に敷きつめればよい。鉢物では土の上にうすく水苔を敷くだけで、潅水はずいぶん楽になる。
 種まきしたときも、新聞紙をかけるとか、わらをうすく敷いておくと乾かなくてよい。もっとも、わらが多すぎたりすると、もやしのようになるので、注意したい。