水苔
一優れた植え込み材料―
1月14日号掲載
index 「マルチ」へ 「肥料」へ
注:水苔離れは、現在はさらに進んでおり、最近はあまり水苔にこだわらなくなっている。また、市販されているものは、ほとんど輸入品となっている。
 洋ランや観葉植物の植え込み材料として、水苔は昔から親しまれてきたし、現在でも、これに勝るものはあまりなさそうである。
 水苔は山間地の低湿なところに自生している。これを採集し、乾燥するのであるが、最近は採集労賃が高く、水苔の価額は高騰する一方である。だから、営利生産では水苔離れが進み、ほとんどの観葉植物は普通の鉢土を使うようになってきた。また、洋ランやアナナス類でも、軽石、チップ、ピートモスなどを使うようになってきた。いずれにしても、採算上から水苔離れが進んだのであって、やはり水苔がなんといっても優れている。
 水苔は水分を大量に保つ能力を持っている。しかも、モール状であるから、適当に隙間もあり、通気性がよい。これは、植物が育つのにたいへんよい条件である。栽培管理も楽である。ただ、少しは欠点もあって、酸性がやや強く、とくに古くなると強い酸性になる。また、全く乾いた状態になると、すぐに十分な水を吸わない。だから、植えつけるときには、十分に水となじませてから、軽くしぼって植え込む。また、永年性の植物では、1〜2年に一度、古くなった水苔を取り除き、新しい水苔に植え替える必要がある。
 ところで、水苔にもいくつかの種類があるのだが、使用上はさほど区別するほどではない。品質のよいものは、落ち葉などの混ざりものが少なく、淡緑色で、長いものである。もちろん、よく乾燥したものがよい。茶色味がかったものは、地際のところまで採集したもので、良質とはいいがたい。最近の市販品は輸入品も多くなっている。
 かなり近郊の丘陵地でも、谷間の方に水苔は自生しているので、自分で採集するのもよいだろう。