夏の光
―鉢花などに日除けを―
6月18日号掲載
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ポトス’ライム’
 太陽の光は植物の生長の源である。実は植物にとって、光には2つの意義がある。1つは光合成に必要な光である。これは水と空気中の二酸化炭素とから澱粉を作る光であり、植物の体を作っていく基本となるものである。いわばエネルギー源としての光であり、かなり強い光が必要だ。
 一方、昼の時間の変化、すなわち四季の変化を感じとる光がある。これは朝夕の薄明薄暮まで感じなければならないので、弱い光でも植物は反応する。電灯の光でも十分に感応するし、これを利用したものに電照キクがある。

 ところで、夏は日ざしが強いが、これは植物にとっても強すぎる光だ。快晴の日などは光の量を半分ぐらいに減らしてもよいくらいだ。だから、花壇用の草花など強い光に耐える植物以外は半日陰の状態にして夏を過ごすことが大切だ。観葉植物や多くの鉢花、洋ランなどがそうだ。観葉植物など熱帯原産の植物は強い光を好むように思えるが、実際はジャングルなどの下の暗いところに自生しているものが多く、意外と弱い光を好む。このような植物は室内か庭の木陰に置くか、黒の寒冷紗、よしずなどを被覆して、日除けを作る。
 夏の光といっても、実は6月下旬の夏至の時に太陽の高度は一番高い。もっともこの時は梅雨期でもあるし、光が強いようには思えないが、梅雨明けとともに強烈な光がさしてくる。だから、多くの植物は6月下旬ごろから日除けをするのがよい。そして9月には光もかなり弱くなるので、徐々に自然の光に馴らすようにする。

 日除けはまた昇温を防ぐ効果もある。ともかく夏は暑すぎるから、日除けの下の風通しのよいところで夏越しさせるのが一番だ。ただし、種類によって好む光量は異なるので、日除けの強さや期間は異なる。家の北側や木陰など置き場所の工夫をしたい。また、弱光性の植物、例えば多くの観葉植物類は夏だけでなく春の4月ごろから日よけする方がよい。