サクラ
―住宅に向いた品種も―
4月2日号掲載
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 そろそろ花便りの聞かれるころである。「古の奈良の都は八重桜」の昔から「同期の桜」に至るまで日本人と桜は切り離せない。

 「サクラ前線」の北上とともに春は訪れる。気象庁では毎年、サクラの開花予想をたてる。開花始めは冬の温度との関連性があって、計算式ができている。かなり正確なもので、3月15日までの温度から計算すると2日のずれもない。「桜は7日」というように、例年なら1輪咲き始めてから、7日後に満開になる。もっとも、この時に温度が低いとかなり長持ちすることもある。

 ところで、一口にサクラといっても種類や品種は実に多い。有名なのはソメイヨシノで、公園や街路に広く植えられている。東京の染井(現在の豊島区駒込)から広がったもので、サクラの名所の吉野とは関係ない。ちなみに、開花予想は普通、ソメイヨシノについて行われている。

 サクラは大きく分類して、ヒガンザクラ、ヤマザクラ、チョウジザクラの3系統があり、また園芸用に改良された品種を総称してサトザクラという。これには八重咲きが多く、数百の品種がある。サクラは大木になり、枝切りを嫌うことから、住宅庭園には向かないとの意見が多い。しかし、横に広がらないで、丈の低い品種を選べば庭木として楽しいものである。たとえば関山、天の川、キクザクラ、ヒガンザクラなどがある。

背景に濃緑色の常緑樹や、暗色の建物があると庭のアクセントとして美しいものだし、一年一度の花の便りをわが家で楽しむのも、オツなものだ。