庭木の剪定
―時期を選んで好みの形に―
3月26日号掲載
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サルスベリ
 「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と昔から言う。サクラは切り口から病気が入り、枯れやすいので、はさみを入れない方がよい。ウメは適当に刈り込まないと樹形が乱れ、花つきも悪くなる。剪定(枝切り)は樹種を考えて行えということを、端的に表現した諺である。
 果樹園での剪定作業は冬の風物詩でもある。良い果実をつけるための大切な、そしてむずかしい作業である。しかし、庭木の場合は枝ぶりを整えるだけだから、さほどむずかしく考えることはない。自分の好みで枝を整理すればよい。強いて注意するなら平行した枝、交差した枝、弱い枝を切りとることくらいだろう。

 特別に大事なことは剪定の時期である。これにはどの枝で花が咲くのか、開花の習性を知っていることが大切だ。庭木は大きく分けて二つのグループに分けられる。

 一つは今年伸びた枝に花芽をつけ、すぐに開花するもので、サルスベリ、ムクゲ、ハギ、アベリア、キョウチクトウ、モクセイ、バラ、フヨウなどがある。これらは、まだ芽が動いていない時に刈り込んでも花芽を落とす心配はない。バラは1月ごろ高さ30pほどに切りつめ、強い枝だけを残すのがよいし、ハギやフヨウは根元から切りつめてもよい。
 もう一つは昨年伸びた枝に花芽ができており、それが冬を越してから花を咲かせるグループで、モクレン、ウメ、モモ、サクラ、クチナシ、レンギョウ、ツツジ類ツバキカイドウ、ミズキ、アジサイなど数多い。これらは冬に刈り込むと花芽を落とすことになり、花の数が減り、ときには全く咲かない。この仲間は花の終わった直後に刈り込むのがよい。