水耕栽培
一培養液の中に酸素を―
1月28日号掲載
index 「堆肥」へ 「サクラ」へ
注:最近はロックウール栽培が盛んで、バラやトマトで広く普及している。ロックウールは、岩石を焼いて綿状にして成型したもので、扱いやすい。なお、純粋の水耕栽培以外は、一括して養液栽培と称するようになっている。
バラのロックウール栽培
 土無しで植物を育てる水耕栽培は、なんとなくスマートな感じがして、園芸の好きな人なら、一度は試みてみたくなるものの一つだ。
 球根の水栽培も水耕栽培には違いないが、これは、球根の持っている養分で育てるのであり、ただ水を供給しているに過ぎない。この水の中に肥料分を溶かして、植物を育てようとするのが、水耕栽培だと思えばよい。もっとも、土の代わりに砂を使った砂耕栽培、礫(れき)を使った礫耕栽培などもあるが、これも広い意味では水耕栽培に含められている。

 ところで、水耕栽培は営利栽培でも広く利用されている。ミツバの根にウレタンがついているのに気づかれている方も多いと思う。これは水耕栽培で作られたものだ。ウレタンは植物根を支えるためのものである。この他トマトも水耕栽培のものが出回っている。

 水耕栽培の培養液は、植物を育てるに適当な養分が含まれていることと、十分な酸素が含まれていることが重要である。酸素は、家庭でも金魚や熱帯魚を飼うときに使うエアーストーンでぶくぶくとやれば十分である。問題は肥料である。土で使える肥料がすべて使えるわけではない。市販の液体肥料を薄めて培養液にするのが無難だが、表示してある成分表の窒素のところを見て硝酸態窒素の多いものを選ぶようにする。希釈の程度は肥料の種類によって異なるが、数百倍程度のかなりの希釈をする。容器は植物を支える工夫をすれば、プランターが利用できる。始めは生育期間の短いもので試してみるのがよいだろう。
 なお、空気を補給する道具がなければ、荒い砂か小砂利をプランターにつめて、培養液を1日1〜2回かけるだけの砂耕を行ってもよい。冬の間でも、室内なら十分に栽培できる。