種まき
一種類で違う発芽適温―
3月4日号掲載
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ベゴニア・センパフローレンスセンニチコウ
ケイトウスイートピー
 春の園芸シーズンが近づくと、種まきが気になり始める。種が発芽するには暖かい温度が必要だが、その適温は種類によってかなり異なる。温度が少し低くてもてもよく発芽する種類は、3月の彼岸ごろから種まきできる。マリーゴールド、ジャノメギク、クレオメ、ケイトウなどがそうだし、秋まきのアスターやマツムシソウなども3月にまいてもよい。もっとも、ほとんどの春まき一年草はあわてて種まきするよりも、5月ごろまでのんびり待つの方がよさそうである。

 ところで、種の大きさや形は千差万別、実にいろいろある。小さい代表はランの仲間で、これは無菌の試験管内で培養液を使った種まきをするほど特殊なものである。普通の種まきでよいが、ベゴニア・センパフローレンスは10mlで18万粒もあるほど微細だし、ロベリアペチュニアプリムラなども小さい。これらの微細種子は、厚まきしないこと、覆土をしないこと、発芽したら早めに移植することなどが種まきのポイントである。

 硬実種子といって、種皮がかたくて、水を吸収しにくい種がある。カンナ、ジンジャ、ユウガオなどだ。これらは、小刀ややすりで少し傷をつけるか、湯(70℃ぐらい)に数分間つけてふやかす。そして、水を十分に吸わせてから種をまく。それほどのことをしなくてもよいが、スイートピールピナスも吸水に時間がかかるので、水につけておいて、ふやけたものを選んでまけばよい。アサガオも一晩ほど水につけておいてからまくのがよいだろう。

 種のまわりに綿毛のような毛を持っているアネモネローダンセセンニチコウ、そして、がく(萼)がついたままのスターチスなどは、川砂を少し混ぜて、よく摩擦し、綿毛などを取り除いてからまくと発芽しやすい。