花壇の土
―水はけ考えて一段高く―
9月3日号掲載
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ヘルシンキの街角で
 暑かった夏も終わりに近づくと、そろそろ秋の園芸シーズンの到来だ。秋の種まきや植え込みなど庭の手入れが忙しくなるが、まずは基本となる土作りから始めよう。

 ほとんどの植物は排水の悪い状態を嫌う。だから、花壇の環境作りをまず第一に考えねばならない。雨後に水がたまらないよう水はけをよくすること、花壇を周囲より高くすることなどである。それでも水はけが悪いときは暗渠排水という方法をとらざるを得ない。土の中に水の通り路を作るのである。花壇の中に深さ30〜50pの溝を掘って、穴をたくさんあけたパイプを埋め込み、その周囲に砂かもみがらなどをつめ、土を埋め戻すのである。パイプの末端は下水溝などに流れるようにしておく。面倒な作業であるが、これだけのことをしておけば排水は確実で、安心して花壇作りが楽しめるようになる。パイプがなければ砂かもみがらだけでも効果がある。

 さて、土はふわっとして、かたく締まらない状態が好ましい。このような土は、隙間が多く、たくさんの空気を含んでいる。植物の根は呼吸をしているのだから、たくさんの空気が欲しいわけだ。もちろん肥料分も必要だし、また与えた肥料を逃がさないで、保持する力が強いことも良い土の条件となる。

 良い土を作るには堆肥を毎年欠かさずに入れることである。腐葉やピートモス、稲わらなども良い資材である。堆肥の材料は工夫すれば身近にもかなりある。野菜くず、落ち葉、雑草、もみがら、植物の残さいなどなんでも堆積しておけば堆肥になる。よく熟したら、なるべくたくさん土の中に入れよう。