生長抑制剤
―霧吹きで葉面に散布―
5月7日号掲載
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ハイビスカス
 鉢花は鉢と植物のバランスが大切である。植物はよくしまった生育をし、草丈は低くなる方がよい。極端にいえば、少し寸づまりくらいの方が鉢との釣り合いがよい。かといって、いじけた生育は好ましくなく、素直に育てねばならないところにむつかしさがある。
 最近は、植物の生長を抑制する便利な薬がある。生長抑制剤とか矮(わい)化剤といっているものである。園芸店に並んでいる近ごろの鉢物はこれのお世話になっているものが多い。たとえば、ポットマムハイビスカスブーバルジアなどはすべて利用しているし、アジサイポインセチアなども使われている。

 矮化剤には葉面散布剤と土壌潅注剤の2種類がある。葉面散布剤で代表的なのは、ビーナインでる。処理の仕方は簡単で、200倍前後の水溶液にして、霧吹きで葉面に散布すればよい。新芽が伸び始めたころに処理するのが効果的で、以後20〜30日間隔で2〜3回処理すると効果が大きい。しかし、植物によって効かないものもあるので、この場合は土壌潅注剤であるボンザイ、スミセブン、サイコセル、スリトーンなどを用いればよい。処理量は薬剤によって異なるが、強烈な矮化効果があるものもあるので、効能書きをよく読んで使うようにしたい。

 矮化剤は正しく使えば思うように草姿を調節できる楽しい薬剤であるが、薬だけに頼って草丈を低くするのは正しくない。良い鉢用土を用い、温度や光などの環境、水やり、肥料などを適切にし、よくしまった生育をさせることがまず基本である。その上で矮化剤を利用して、さらによい草姿にするそんな使い方をしたい。コンパクトな鉢花作りを楽しんでみてはいかが。