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鉢物の管理の基礎

病気のこと(害虫はここをクリック)

○主な病気と被害
☆斑点性の病気:炭そ病、褐斑病、斑点病など、主に葉に病斑が現れる病気です。観葉植物の場合はこれが最も多い病気です。葉に現れる病斑の大きさや色は、植物や病気の種類によってさまざまですが、だいたい褐色や灰白色で、最初は小さく、病気がすすむにつれて大きくなるのが普通で、病班部分と緑の部分との境界はかなり明瞭です。そしてカビが原因の場合は、古い病班の上に小さな黒粒点が出ますが、細菌が原因の場合はこれが出ません。
☆葉枯れ、茎枯れ性の病気:灰色カビ病や疫病など、最初は斑点が現れますが、病斑が拡大して葉や茎を枯らす病気です。湿度が高いと発病部にカビを生じることが多くなります。特に灰色カビ病(ボトリチス病とも言います)、たいへんによく発生する病気です。少し雨が続いたときに、花壇のパンジーなどの花弁が急に枯れてしまうことがありますが、これがそうです。
☆腐敗性の病気:軟腐病など、細菌による病気の場合の特徴ですが、葉茎を問わず水浸状の不規則な病班を生じ、軟化、腐敗する病気です。
☆立枯れ性の病気:立枯病、白絹病、根腐病など、茎の地際部や根が侵されて、地上部の茎は立枯れする土壌伝染性の病気です。
☆ウイルス病:葉や茎の萎縮、奇形、葉に濃淡の斑紋が出るモザイク症など全身的に出る病気です。これは治療の方法がありません。
○予防
 植物が弱っているときや環境が適当でないときに病気は発生します。まず何よりの予防は、健全な生育をさせることです。
 次に、病気は伝染源をたつことが重要です。購入するときに病気のないものを求めるのは当然ですが、もし、観賞中に病気を見つけたら、まず隔離することです。観葉植物を置いていない別の部屋に移しましょう。そして、病葉は早めに切り取ります。ウイルス病や立枯れ性の病気、腐敗性の病気など治療の困難な病気は株ごと廃棄します。
 斑点性や葉枯れ性など葉に出る多くの病気は、雨滴など水によって伝染する場合が多いのです。このような病気が発生したときは、葉水を与えてはなりません。空中湿度を高めない注意が必要です。特に、多い病気は灰色カビ病ですが、開花中の植物には葉水をしないのが原則です。害虫の予防のところで葉水を推奨しましたが、これは花の咲いてない状態の場合だけです。
 種苗からも伝染しますから、挿し木などでふやすときは病気の疑いのあるものは用いてはなりません。土壌で伝染する病気もあるので、病気の出た鉢の受け皿は、熱湯などで消毒しましょう。もちろん病気の出た古い土は使ってはなりません。ウイルス病はアブラムシが媒介するので、アブラムシを防ぐのも病気の予防です。ハサミなどの器具類からも伝染するので、ハサミはときどき70%のアルコールかガスの火にあぶって消毒するとよいでしょう。
○早期防除
 病気を見つけたら、病葉を摘みとって、早めに殺菌剤で消毒します。植物の病気は、カビによる病気の方が多いのですが、細菌によるものもかなりあります。カビと細菌とでは、薬が全く別ですから、よく判断してから使い分ける必要があります。殺菌剤も、殺虫剤と同様に、使用法をよく守って、散布して下さい。1週間間隔で2〜3回散布するのがよいでしょう。
○用土の消毒
 同じ土を何年も使っていると土から伝染する病気が増えてきます。毎年新しい土を購入すれば解決することとはいえ、古い土をゴミとして捨てるのは環境問題から考えて良いことではありません。それで、土はときどき消毒して何年も使いたいものです。太陽熱を利用して簡単に消毒できますから、是非再利用してください。(土の太陽熱消毒法はここをクリック)。
○参考 生理障害
 病原菌によらない病気を生理障害といいます。根腐れなど根の障害によって、養分が十分に吸収できないときは、葉脈間が黄化したり、葉縁部の色が抜けたり、葉の色がまだらになったりする微量要素欠乏などの症状が出ます。土が悪い、肥料をやりすぎた、水をやりすぎたなどが原因ですが、新しい土に植え替えるのが何よりの解決策です。
 日焼けや低温、高温による障害なども生理障害です。