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鉢物の管理の基礎

観葉植物の殖やし方B 株分け
挿し木葉挿し取り木茎伏せはクリック
 株分けは、根のついた状態でふやすのですから、失敗の少ない安全で確実な繁殖法です。しかし、多量に殖やすのには必ずしも適しません。
 この作業は、株が大きくなりすぎたときに行います。また、ふやす目的だけでなく、株の再生にも利用します。たとえば、老化した株、根詰まりや根腐れを起こした株などは再生にも兼ねることができます。

○株分けができる植物
 株元から子株を叢生する性質のものはすべて行えます。たいへん多くの植物に適応できますが、たとえば観葉植物では、シダ類、スパティフィラム、デフェンバキア、サンセベリア、シュロチク、アナナス類などです。
○株分けの時期
 株分けの適期はおよそ5〜6月ですが、種類によって若干異なります。およその目安として、低温でもよく育つ種類は4月から、中温性の種類は5月から、高温性の種類は5月下旬からが適期に入ります。そして7月までが作業の最適期です。8月も十分に行えますが、やや温度が高すぎます。また、秋は十分に生育しないまま冬を迎えることになるので、行いません。
○株の分けかた
 株を鉢から抜いて、古い土をふるい落とし、まず二つに分割します。手で分けるのが無理な場合は刃物の助けも借りますが、根を傷つけないように注意します。さらに分けたいときは、それぞれを二つに分けます。これ以上に分割するのは、回復するのに長くかかるので、多くても四分割までにとどめるのがよいでしょう。そして、古い根や腐った根を取り除き、また邪魔になるような長い根なども切ります。古い葉や弱っている葉、傷ついた葉も切り捨てます。ていねいに作業したつもりでも根はかなり傷みますから、健康な葉や茎も多少は間引きして、蒸散を抑え、根の負担を少なくしてやります。
 なお、特に多くふやしたいときは四分割以上に細かくしてもかまいません。しかし、仕立て上がるまでに時間もかかるので、あまりお奬めできません。
○植えかた
 鉢の大きさは、株の大きさで判断しますが、二分割なら今までと同じ大きさ、四分割なら一回り小さい程度の鉢にします。細かく分けた場合は、株の大きさに見合った小さな鉢に植えます。鉢が大きすぎると鉢土の乾きが遅く、過湿になる心配があります。
 まず、用土を鉢の二分の一ほど入れて、株の位置を決め、周囲に土を少し入れて、株を固定します。そして、根の周囲に土をよくなじませながら、土を増やし、上から軽く抑えます.植え終われば十分に潅水します。
○株分け後の管理
 しばらくは日陰の場所に置き、水やりは鉢土の表面が乾いたら十分に与えます。水のやり過ぎは根の発達を抑えるので注意しましょう。根が十分に活動していない間はあまり乾かないはずです。なお萎れの防止のために、しばらくは葉水をまめに与えるのがよいでしょう。半月もすれば新しい根や葉が出始めます。これが根づいた証拠ですから、それぞれの種類に適した場所に移動し、水やりも普通の状態にします。