鉢物管理基礎編indexへ

鉢物の管理の基礎

観葉植物・四季の管理 ・・・秋

○秋の気候の特色
 温度は快適ですが、光がたいへんに弱く、日が短いことが秋の特色です。10〜11月の光は、1〜2月ごろの冬と同じくらいに弱いのです。しかし、光を十分に当てるようにすれば、観葉植物にとって好適な季節です。
 秋は春と違って温度は下がっていく一方です。そして秋の後半には、適温以下の温度になって、観葉植物には厳しい環境になってきます。突然に寒さが訪れ、霜が降りることもあります。種類によっては10月の半ばごろから温度不足になります。
○置き場所
 前半は、戸外でも室内でも管理できます。室内の植物はなるべく明るい場所に置きます。戸外に置いてある植物は、夏よりも日当たりのよい場所に移すのがよいでしょう。
 秋の後半には、戸外のものは室内に取り入れます。高温を好む植物は10月中旬までに、低温に強い植物は11月に入ってから室内へ搬入します。これでエクステリアも終りです。
○秋に起きがちな失敗と対策
☆光線不足による徒長:まだ残暑が厳しくても光は弱くなっています。夏と同じ日陰状態では間延びした生育をします。冬を迎える前に丈夫な体に仕上げなければならないので、光は強めに当てることが大切です。
☆長雨による湿害:秋雨による長雨があります。梅雨期と同じ注意が必要です。
☆適期外れ作業による失敗:秋は温度が下がっていく一方ですから、植え替えや株分けなど根を傷める作業を行うと、十分な回復ができないまま低温期を迎えることになり、冬越しで失敗することになります。9月中旬まではこれらの作業はできなくもありませんが、根鉢はあまりくずさず、根の傷を最小限にとどめるよう注意します。
☆降霜害:寒さは急激にくることがあります。戸外に置いた植物は、室内への搬入時期を誤ると、寒さの被害を受けます。あまり早く入れることもありませんが、11月には霜が降りる恐れもありますので、十分に注意してください。
○冬を迎える準備
☆水を減らす:軟弱な生育をしている植物は、耐寒性が弱いのです。そして乾燥気味に育てると耐寒性は非常に増します。このため、秋のうちに水やりの量を少しずつ減らしていき、冬の間の乾燥に耐える体質にしていくことが非常に重要です。10月ごろからは鉢土の表面が乾いても、1〜2日ほど我慢させてから水をやるような管理がよいでしょう。
☆寒さに馴らす:室内の植物も、戸外から取り入れた植物も、早くから暖かい環境を与えるのは、厳しい冬に耐えさせるためにはかえって有害です。室内の温度はまだ十分にあるので、特に保護する必要はなく、むしろ寒い部屋に置く方がよいぐらいです。そして少しでも寒さに馴らせて、冬の低温に耐えるための順化を行う必要があります。つまり耐寒訓練をさせるわけです。熱帯の植物でも、乾期や雨期を感じるリズムは持っています。寒さや弱い光を感じさせることは、生育を停止して、厳しい環境に耐えようとする態勢を植物自身がつくろうとするのです。
☆肥料は与えない:生育をほとんど停止する状態で冬越しさせるのですから、肥料は不要です。というより肥料はかえって有害になり、耐寒性を減少させます。