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鉢物の管理の基礎

観葉植物・四季の管理 ・・・春

○春の気候の特色
 始めはまだ寒さが残っていますが、春の温度は観葉植物にとって最も快適で、最高の生育シーズンです。冬に傷んだ株を回復させ、植え替えや挿し木などいろいろな作業を行う適期になります。
 ただし、春は、光がたいへんに強いことが特色です。まだ温度は低いから光も弱いと勘違いしがちですが、4〜5月の光は、8月ごろとほとんど同じで、光はすでに夏になっていると考えてよいのです。このため、春は日焼けを起こすことがたいへんに多いのです。
○置き場所
 4月中旬ごろまでは室内の日当たりのよい場所に置きます。ただし、弱い光を好む植物は半日陰の場所にします。戸外の日中は快適な気候ですから、ときどき戸外に出して、元気を回復させるようにしましょう。ただし、光に弱い植物は、急に直射光に当てると日焼けを起こします。戸外に出すのは、午前中だけにするか、半日陰の場所にするのがよいでしょう。
 4月下旬ごろから以後は、戸外に出すことができます。エクステリアとして玄関の外や半日陰のテラスなどに観葉植物を飾ることができます。冬の間に傷んだ植物の元気回復のため、しばらく戸外に出すのもよいでしょう。ただし、まだ寒さがぶり返すこともあるので、あわてる必要はありません。なお、戸外の光の強さには注意して下さい。
○春に起きがちな失敗と対策
☆日焼け:春に最も多い失敗は日焼けで葉を傷めることです。冬越しで暗い環境に慣れていたものが、戸外の強い光に急に当てたときに日焼けが起こります。室内の窓辺の光でも日焼けすることがあります。なにごとも急激な環境の変化は避けるべきで、順化させていく考え方が必要です。始めは光の弱いところに置き、あるいは午前中の短時間にとどめて、徐々に光に馴らせていくなどの工夫をしましょう。
☆戸外での乾燥害:戸外では光と風が強いので、水の蒸発や蒸散は室内の比ではないほど多くなります。特に強風に当たると、葉は急速に乾燥して、葉先が枯れ込んだり、また葉が擦れ合って傷つくこともあります。風の強い日は、葉水を与えることが必要です。
 日常も生育は旺盛で、水はたくさん欲しがります。春や夏は水切れし過ぎると生育が非常に悪くなります。鉢土の乾きぐあいに注意し、乾けば確実に水を与え、戸外では葉水を兼ねて葉上から水やりをするのがよいでしょう。
☆晩霜の被害:春には急に寒さが戻って晩霜の被害を受けるときがあります。晴天で無風の夜が要注意で、こんなときは1時間に1℃ぐらいの割合で温度が下がります。そして、3℃前後まで下がると霜が降ります。寒いなと思った夜は戸外に出した植物は必ず室内に取り込みましょう。地域にもよりますが5月上旬ごろまでは注意して下さい。
○春に行いたい作業
 観葉植物で行いたいほとんどの作業は春が適期です。
 根を傷める植え替えや株分け、これから根を出させる挿し木や葉挿しなどは、温度が必要な作業です。4月からもできますが、あまりあわてないで十分な温度が得られる5月になってから行うのがよいでしょう。
切り戻しや仕立て直しなどの根を傷めない作業は早く行うのがよいのでしょう。春は芽吹きのよいシーズンですし、刈り込むことによって芽吹きを促す効果もでます。4月は混み過ぎた枝、伸び過ぎた枝などを整枝したり、切り戻したりする適期です。