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鉢物の管理の基礎

観葉植物・四季の管理 ・・・冬

○冬の気候の特色
 寒さは厳しく、光も弱すぎるなど、熱帯原産の観葉植物にとって最も厳しい季節です。生育の適温を得るのはむつかしいのですが、ほとんどの観葉植物の越冬可能な温度は、普通の室内なら十分に得られます。後半には光も強くなり始め、日中は温度も高くなってきます。
○置き場所
 基本的に室内の日当たりのよい暖かい場所に置きます。越冬の温度で最も重要なのは夜間の最低温度で、昼間の温度ではありません。昼間はほとんどの部屋で障害を受けるような温度にはなりません。居間は、部屋の中で最も暖かく、その窓側は置き場所として最適です。玄関は一般に夜間の温度が低く、特に北向きの場合は光も少なく、置き場所には適していません。南側廊下のガラスに面したところは日当たりがよいのですが、昼夜の温度差が大きく、特に明け方の冷え込みが大きいのが難点で、夜だけビニールなどでかこって保温することが望まれます。
 暖房器の熱の直接当たる場所には置いてはなりません。温度が高すぎるのと、温風の影響などで、植物は水分を失い、生育不良を起こし、ひどくなれば枯れてしまいます。
○冬に起きがちな失敗と対策
☆水のやり過ぎ:土の水分が多いと耐寒性は非常に低下します。越冬の失敗の最も多い原因は、水のやり過ぎです。室温が夜間もよほど高いときは、冬でも生育するので水は必要になりますが、普通の室内なら生育はあまり期待できないので、鉢の表面が乾いても数日間は我慢させて、それから水を与える程度がよいでしょう。耐寒性の比較的強い植物でも3〜4日後、耐寒性の比較的弱い種類は5〜6日後程度を目安に水を与えるのがよいでしょう。ただし、水の量を減らすのではなく、与えるときには十分に与えます。回数を減らすだけです。
 水やりは、寒い日は避けて、暖かい日の昼前ごろに与えます。暖かい日がくるまで待っても冬ならあまり問題はありません。また、あまり冷たすぎる水をやるのは問題です。暖かい湯もよくありませんが、日向で少し暖めた程度の水なら最適です。
☆暖房器の乾燥害:温風の当たるところは問題外ですが、暖房している室内の空気は乾きがちです。葉から水分を奪われ、葉では水不足が起こり、ベンジャミンゴムなどは落葉する原因になり、多くの観葉植物では葉先や葉の周辺が枯れ始め、やがて葉全体が枯れてきます。こまめに霧吹きなどで葉水を与えて葉に水分を供給し、湿度を保つことが必要です。葉水は日中の暖かい時間に行います。暖かい日なら毎日行ってもかまいませんが、寒い日は避ける方が無難でしょう。
☆保温の失敗:廊下などに置いた観葉植物にビニールなどを被覆して、保温をするのはよいことですが、これは夜間だけにしなければなりません。昼間は保温をしなくても十分に温度はあるのです。むしろ、昼間に被覆すると温度が上がりすぎ、昼夜の温度較差を大きくします。これは冬越しのためにかえって有害で、冬越しの失敗の原因になります。
 戸外にビニールハウスを作る場合は、必ず夜間の暖房が必要です。無暖房では昼間は暖かいようでも、夜の最低温度は外気とほとんど同じになります。これでは越冬できるわけがありません。
☆肥料を与える失敗:冬は肥料を与えてはなりません。肥料を与えると根腐れを起こし、越冬できなくなります。