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鉢物の管理の基礎

観葉植物・四季の管理 ・・・夏

○夏の気候の特色
 6月は梅雨の多湿な環境ですが、観葉植物のよく育つ気候です。ただし、夏至のころですから、光は本来は一年中で最も強いのです。梅雨の晴れ間は強光に注意します。
 梅雨が明けると突然に強烈な暑さが訪れ、強い光が降り注ぎます。これは熱帯を原産にしている観葉植物ですら、過酷すぎる環境です。しかし、光を遮り、なるべく涼しい環境を与えるようにすれば、観葉植物はたいへんよく育つシーズンです。
○置き場所
 戸外でも室内でも管理できます。観葉植物にとって、戸外の日陰や半日陰の場所が最も快適な場所ですが、インテリアグリーンとして観賞しているものを無理に戸外に出す必要はありません。ただし、ときどきは戸外の日陰の快適な環境に持ち出してやるのがよいでしょう。
 陽光を好む種類でも、夏の直射光に適する観葉植物はほとんどありません。大半の観葉植物は、夏は日陰が適します。日陰とは、直射光は当たらない比較的明るい場所のことで、決して暗いところの意味ではありません。通風のよいことも大切です。大きな庭木の下などがそのような場所になります。ただし、朝の2〜3時間以内なら、直射光が当たっても差し支えありません。
 室内では、冷房されていると気温は快適ですが、空気が乾燥しすぎる場合があります。冷房をしない部屋では風通しのよい環境を与えるようにして下さい。また植物をあまり詰めて置かないことです。
○夏に起きがちな失敗と対策
☆日焼け:直射光に当てて、日焼けで葉を傷めるのは夏に多い失敗です。日陰に置くことが前提ですが、戸外に出すときは、弱い光から徐々にやや強い光に馴らせていくことが大切です。なお、葉に水滴がついていると、さらに日焼けが起こりやすいのです。葉水は朝か夕方に与え、日中の光の強いときは避けるのがよいでしょう。
☆乾燥害と過湿害:夏は水が乾くのも早く、鉢によっては一日二回ぐらいの水やりが必要な場合があります。温度の高い夏は、水切れを起こすと、他の季節と異なって、枯れてしまいます。水やりは十分に行い、葉水も忘れないようにします。早く乾いて困るような鉢は、底水を貯めるようにするのもよいでしょう。
 一方、梅雨期に長雨が続くと、戸外では水分過剰で根腐れを起こすことがあります。長雨が続くようだと軒下などの雨の当たらないところに移します。
☆クーラーによる葉傷み:冷房は温度は快適になりますが、空気が乾燥し過ぎます。冷風が当たるところでは、葉が枯れたり、葉が落ちたりします。ゴールドクレストやベンジャミンゴムは落葉しやすいし、アジアンタムは葉が枯れ込みます。植物に直接に冷風を当てないようにして、室内では霧吹きなどで葉水を毎日与えます。
☆蒸れや徒長:植物を詰めて置いていると、蒸れて葉が枯れ込みます。鉢の間隔を広めにして、通風をよくすることが大切です。また、光が弱すぎると温度が高いために徒長します。そんなときは少し明るいところへ移します。
☆風による葉の傷み:戸外で強い風に当たると、葉先が枯れ込んだり、また葉が擦れ合って傷つくことがあります。これは葉が急速に乾燥した障害なのです。風の強い日は葉水を忘れないことが大切です。風よけを作ってやるのもよいでしょう。台風の時は室内へ戻します。
○夏に行いたい作業
春に行う作業と同じですが、8月は暑すぎるので、なるべく7月までに終わるようにします。最適期は6月までです。