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園芸豆知識・雑学編A植物知識編





キンモクセイの実を見たとある?? 中国では実がなっている
図 鑑






@キンモクセイの花
  ★キンモクセイ(写真@)に実がなっているのを日本では見たことがありません。キンモクセイは橙黄色花、ギンモクセイは白花ですが、この二つは同じ種で、単に変種の関係にすぎません。総称してモクセイというのがよいのでしょうが、これには雄株と雌株があるのです。当然に実がなるのは雌株です。

 ★ところで、中国の四川省に旅したとき、このモクセイに実がいっぱいなっていました(写真A)。そんな株が多数ありました。文献上では知っていたこととはいえ、少しは感動しました。

 ★どうして日本では実がならないのでしょうか。よく言われているのは、モクセイは中国原産で、日本に導入されたとき、たまたま雄株だけが入って、日本には雌株がないということです。これが日本では実がならない理由のようです。

 ★もちろんこの説には多少の疑問はあります。といのは、昔はともかく、現在は実の着くキンモクセイを求めて、中国から苗を導入している人がかなりいるように思えます。でもやはり実がなっているのを見たことがありません。もっとも、中国の植木市場などで、雌株が欲しいと云っても、先方にその関心がないためか、まず「雌か雄かは分かりません」という回答が帰ってくる。ですから、現在も雌株が日本に入ったという確証はありません。中国のギンモクセイの畑を見た感じでは、雌株の比率がかなり低いのは確かです。それにしても、多少は雌株が導入されていると仮定してもよいように思えるのですが、なおかつ日本では実が着かないとなれば、他にも何かの原因があるのかもしれません。

Aキンモクセイの実(中国四川省成都市)


 ★ギンモクセイの変種でウスギモクセイという淡黄色の花が咲く種類があります。これは多少実が着きます。

 ★日本ではキンモクセイが広く栽培されています。ギンモクセイよりはキンモクセイの方が多花性で、色が鮮やかな上に香りが強いからでしょう。キンモクセイは公害に弱い植物のようで、高度成長期のころには花が咲かないことが多かったのですが、最近はよく花を見かけるようになり、素晴らしい芳香を漂わせることが多くなりました。日本の空気も少しきれいになってきたと云うことでしょうか。