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園芸豆知識・雑学編A植物知識編





桜と紅葉が同時に見られる不思議な風景






@愛知県豊田市小原のシキザクラと紅葉の風景(1913年11月末の撮影)
 ★桜が咲くのは春の風景、でも、 桜が満開なのに、イロハモミジの鮮やかな紅葉が点在する不思議な光景があります(写真@)。紅葉は秋のものですから、これは桜が秋に開花している風景なのです。幻想的な風景といえるでしょう。

 ★「さくらさくら、弥生の空に、見渡す限り、霞か雲か・・・・・」と歌う風景を彷彿する霞のような桜の中に、強烈なコントラストで浮かぶ紅葉はなんとも感動的です。こんな風景が愛知県豊田市小原の山あいで見られます。これは旧小原村の方たちが長年にわたって村中のあちこちにシキザクラを植えてきた努力の成果なのです。

 ★もう少し近づいて写真を写すと、鮮やかな紅葉の強烈な色彩を背景に、桜の白っぽい可憐な花が映えます(写真A)。

  ★この桜、シキザクラという品種なのです。

Bシキザクラの花
この品種は11月から12月頃と4月上旬頃と2回の開花ピークを迎える品種です。

Aイロハモミジの紅葉を背景に咲くシキザクラ(愛知県豊田市小原)
シキザクラは、マメザクラとエドヒガンの交雑品種とされています。学名はCerasus × subhirtella ‘Semperflorens’ とされ、花はやや小輪の一重咲き、5弁、かなり白っぽい淡桃色です(写真B)。秋は落葉とともに開花し始め、春は新葉の出芽とともに開花します。花は春に比べると、秋の方がやや小さいようです。

 ★しかし、いずれにしても、これだけ多くのシキザクラが群植されている風景はたいへん珍しいように思います。