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園芸豆知識・雑学編A植物知識編





秋に桜が狂い咲きするわけは?? 台風が来ると狂い咲きが多い
図 鑑






@染井吉野の花(愛知県日進市の岩崎川)
 ★春に咲くはずの桜が秋に咲くと「狂い咲き」したと話題になります。狂い咲きは夏の終わりか秋の初めごろ、強い台風が来て葉が落ちて丸坊主になってしまったとか、毛虫が大量に発生して葉が無くなってしまったときに起こります。

 ★桜や梅などの落葉樹は、落葉した状態で休眠して、冬の寒さに耐えるようになっています。この休眠を誘発する物質は、葉の中で作られ、そして体内へ移動するのです。ところが、秋早く葉が落ちてしまうと、休眠を誘発する物質が十分にできないとか、あるいはできたとしても葉から体内に移行する前に落ちてしまったら、休眠に十分に入らないままに、秋の温暖な季候をを迎えることになります。そこで、植物は春と勘違いします。


Aシキザクラ。背景の赤い色はモミジの紅葉(愛知県豊田市小原で11月下旬に撮影)。
 ★桜の花芽は夏にほぼできているのです。ですから、本来は春に咲くはずの花が、休眠に入る前に咲くというわけです。秋の初めに葉をきれいにむしり取ってしまえば、人工的に狂い咲きさせることもできることになります。

 ★以上が桜の狂い咲きですが、狂い咲きではなく秋に咲く桜もあります。写真Aはサクラの園芸品種のシキザクラで、開花期は落葉期の10〜11月と新芽の出る4月上旬頃の2回あります。ですから、秋には紅葉と桜を同時に楽しめる不思議な光景が見られます。そのほかにジュウガツザクラ、コブクザクラなど、狂い咲きではなく秋に開花する品種もあります。ただし、いずれも、春の開花の時の方が花は大きく、豪華です。