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園芸豆知識・雑学編A植物知識編





宿根草と多年草とはどう違うの??





 ★多年草は字の通り多年にわたって育つ植物で、一年で生育を終える一年草と対比する言葉になっています。宿根草も字の通り根を宿して冬越しする草ですから、多年草の範囲に入ります。

 ★では宿根草とは何だろうということですが、冬は生育を停止して休眠状態になることが最大の特徴でしょう。そして休眠状態で厳しい冬を越し、暑い夏にも耐え、多年にわたって生育するものが宿根草なのです。

 ★ですから、熱帯の植物などで、温室で温度を保てば一年中生育を続けるものは宿根草とは云いません。つまり、温度さえあれば生長を続けるのではなく、宿根草は冬の寒さに遭わなければ正常な生育をしないようになっているのです。

 ★宿根草を秋から温室に入れて高い温度で管理すると、その後、正常な生育はしません。宿根草を熱帯に持っていくと、違う植物かと思うぐらいに形態が変わって、花が咲かなくなります。宿根草は秋の終わりに休眠し、冬の低温に遭って初めて休眠が破られる状態となり、その後の春の適温で生長を始め、そして開花する性質があるのです。主に温帯原産の多年草がこれに該当します。

 ★冬の休眠の形態は様々で、地上部がすべて枯れて休眠芽になるもの(例:スズラン)、冬越し用のロゼット状態(節間が極度につまり、葉が重なって出ている状態)になるもの(例:キク)、ほとんど伸長しないで生長が極めて緩慢になるもの(例:ナデシコ類)などがあります。なお、チューリップなどの球根類も同じように宿根草というべきでしょうが、園芸的には「球根類」という別のジャンルにします。