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園芸豆知識・雑学編A植物知識編





寄生植物ナンバンキセルのこと
図 鑑






@ナンバンキセル
 ★ナンバンキセルは単子葉植物のススキやチガヤ、サトウキビ、ショウガなどに寄生する一年草です。寄生植物は、他の植物の茎や根から栄養分を得て生活する植物のことで、自分だけで独立しては生活できないのです。このナンバンキセルは植物の生活の源になる葉緑素さえ持っていません。

Aナンバンキセルの宿主によく使われるイトススキ
ですから、単子葉植物の根元に種がとどき、そこで発芽して初めて生きていくことができるわけです。茎は短く地下にありますが、長い花柄を伸ばし、その先に桃色の可愛い花を咲かせます(写真@)。

 ★この花が美しいので、園芸的にはイトススキを宿主(寄生される側の植物のこと)にして栽培します(写真A)。このような完全な寄生植物で観賞植物になっているのは珍しいのです。

 ★ところで、ナンバンキセルという面白い名前は、花柄や花の形が南蛮人(ポルトガル人などのこと)の持つパイプ(日本ではキセル=煙管)に似ていることから付けられたのです。この植物は別名でオモイグサ(想い草)といいます。万葉集に出てきますが、横向きのややうつむきかげんに咲く花を、もの思いにしずむ佳人に見たのでしょう。万葉の時代らしい優雅な表現です。