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園芸豆知識・面白い形態編





イチジクは花が咲くのだろうか??
図 鑑






Bフィカス・プミラに実が着いた状態。果実の着く枝の葉はたいへん大きくなり、長さが10cm近い。果実もイチジクほどの大きさになる。

Cフィカスプミラの果実の内部(左は内部、右は外部)

Dフィカス・ベンガレンシスの果実

@イチジク

Aイチジクの果実
 ★イチジクの花が咲いているのを見たことがないと云うことをよく耳にします。イチジクは漢字では「無花果」と書くので、花が無いと思う向きもあるかもしれません。しかし、もちろん花はあります。実は、花序の表面がへこんで壺状になって、内部に小さな花を多数着けているのです。この袋状のものを花嚢とも云います。要するに、壺状の内部で花が咲いているわけです。ですから外からは花は見えません。このような花序のことをイチジク状花序あるいは隠頭花序といいます。

 ★ところで、イチジク(フィクス)属は花き園芸ではたいへんに重要な属なのです。インドゴムノキベンジャミンゴムノキフィカス・プミラガジュマルなど多くの有用な観葉植物がイチジク属の植物です。これらもすべてイチジク状花序の花が咲きます。

 ★フィカス・プミラは葉が小さく長さ1〜2cmほどの観葉植物で、寄せ植えなどに使われる人気種ですが、果実が出来るまでに育つと葉は長さ10cm近い大きさになり、イチジクほどの大きな実が出来ます(写真B)。これを切って中を見ると、やはり、イチジクのような小さな花がぎっしりと詰まっています(写真C)。フィカス・ベンガレンシス(ベンガルボダイジュ)はイチジクより小型ですが、丸い形の実がなります(写真D)。

 ★一方で花が外に無いなら、受粉はどうなっているのだろうという疑問がわきます。これは、実にうまくできていて、コバチという虫と共生関係になっていています。コバチが内部に入り受粉に携わっているのです。ガジュマルやベンジャミンゴムなどの観葉植物は、鉢植えでもときどき花が咲きますが、これと共生するコバチは日本にはいませんから、種子は取れません。