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園芸豆知識・面白い形態編





植えないで置いておくだけでよい不思議な植物・エアープランツ
図 鑑






@サルオガセモドキ(チランジア・ウスネオイデス)
 ★空中から水分や養分を取り込んで育つという不思議な植物がエアープランツです。その典型的な代表選手がサルオガセモドキ(チランジア・ウスネオイデス)(写真@)です。根もなく、銀白色の麻糸のような細い茎が房状に連なって長く伸びます。しかも寄生植物でもありません。室内にぶら下げておくだけでいつまでも育ち、ふわふわっとした独特の雰囲気もよいので、インテリア装飾などに人気があります。

 ★写真Aは台湾で見た光景ですが、民家の外壁をサルオガセモドキが見事に覆っていました。ぶら下げてあるだけですが、生育状態はなんとも良好で、まさに緑のレースのカーテンができあがっていました。室内から見てもたいへんに感じの良いものでした。横に張った針金のようなものにぶら下げているだけです。台風のときは家の中にしまい込むのでしょうか。飛んでいってしまいそうです。生育が旺盛で、原産地の中南米では、電線にまでぶら下がって育つので、送電を害することもあるようです。また箱詰めしたときに隙間を詰めるパッキング剤としてもかっては使っていたようです。


Aサルオガセモドキ作った緑のカーテン(台湾)
★サルオガセモドキは、パイナップル科のチランジア属の植物で、学名はTillandsia usneoidesです。パイナップル科植物に共通して、葉には吸収鱗毛という特殊な組織があり、必要な水分や養分を空中から取り込むことができるのです。

Bエアープランツの名で流通するチランジア属の植物のいろいろ
とくに、チランジア属の植物は、その能力が高く、その中でもサルオガセモドキは根が全くなく、もっとも特異な形態に発達した植物であるといえるでしょう。

 ★ エアープランツと呼ばれて販売されている植物はまだほかにもたくさんありますが、そのほとんどは、チランジア属の植物なのです。もちろん、これらはエアープランツといっても多少の根がある植物が多いようです。根があれば根からも養分は吸いますが、どちらかといえば、根は体を保持するための役割の方が大きいようで、養水分は主に葉から吸収しますから、鉢に植え込む必要は必ずしもありません。