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園芸豆知識・雑学編A植物知識編





インドゴムノキからゴムは採れるのか・・・パラゴムノキのこと
図 鑑






Aインドゴムノキ

Bフィカスの巨木

@ベトナムのゴム園(パラゴムノキ)

Cゴム園の内部の風景(ベトナム)
 ★最近は合成ゴムも多くなっていますが、ゴムはパラゴムノキ(Hevea brasiliensis)といわれる植物の樹液から採取します。「パラ」はアマゾン川河口のパラ港に由来していますが、別名ではブラジルゴムノキともいいます。トウダイグサ科の高木で、アマゾン川流域が原産地です。とはいえ、実際に現在生産が多いのは、熱帯アジアで、マレーシアやベトナムなどが大産地です。(写真@C)

 ★ところで、観葉植物としてたいへんに有名なインドゴムノキFicus elastica)(写真A)は、単に省略してゴムノキと呼ぶこともありますが、園芸界では馴染みの深い植物です。これは、

Dラテックス(パラゴムノキの樹液)を採取中(溝に沿って白い樹液が流れている)(ベトナム)

Eパラゴムノキの葉
パラゴムノキとは科まで異なって、クワ科イチジク属(フィクス属)の植物で、熱帯では、長い気根を出して、巨木になります(写真B)。

 ★では、なぜブラジルゴムノキに対比したインドゴムノキというのでしょうか。実は、インドゴムノキからもゴムは採れるのです。幹や枝に傷を付けると出る白い樹液を採取して、ゴムに調整するのですが、含有量がパラゴムノキにはるかに及びません。

Fパラゴムの木の鉢植え

Gパラゴムノキの種子はウズラの卵のよう。子房が3室あって、右側のように1果で3個の種子が採れる。
ですから、実際にはインドゴムノキからゴムを採取する栽培はありませんが、古くはゴムを採取した時代もあったので、原産地がインドということもあってこの名前があるのです。

 ★ちなみに、ゴム園の中に入ると、パラゴムノキは整然と栽植されていることが分かります(写真C)。幹の表面には浅い溝が切り込まれ、そこからラテックスと言われる白い樹液がしたたり落ちており、小さな皿に受け止めています。これを集めてゴムを精製します。この溝は毎日新しく切り込み、毎日集めねばならないので、なかなかたいへんな作業です。

 ★パラゴムノキは、インドゴムノキよりはるかに葉が小さく(写真EF)、気根も出ません。また、インドゴムノキはクワ科イチジク属ですからイチジク状の無花果が着きますが、パラゴムノキの種子は、大きさやその紋様がウヅラの卵のようです(写真G)。