園芸豆知識・雑学編@植物と民俗、お国ぶり編





ハスのこと@ ・・仏様とハス
図 鑑






Aハスの花(ラオス)

Bハスの花につけた水で体を清めています(タイ)

Cハスの花を手に持って仏前に祈る(タイ)

Fスイレンの花(タイ)

Gハスの花をむリやり咲かせたもの(タイ)

@露店で蓮の花を売っている(タイ)
 ★タイなど熱帯アジアの仏教国に行くとハスの花が、道ばたの花屋さんなどでたくさん売られています(写真@A)。

 ★ハスは漢字で書けば「蓮」で、その花は仏教で「蓮華」といいます。蓮華は、仏陀の生誕から関わりがあり、極楽の池に咲くとされているようです。ですから、仏教国では、仏花として広く利用されています。日本ではお盆の花として使われますが、信仰心の厚い東南アジアの国々では、日常から仏前に供える習慣があります。

 ★お寺にお参りする人は、ハスの花の部分を水に浸けて、これについた水を頭上から振りかけてからお祈りしています(写真B)。日本で、神社にお参りする前に、水で手を洗って身体を浄める習慣があるのと同じようなことなのでしょうか。そして、このハスの花を手に持って合掌します(写真C)。

D物日などは仏像のある小さな祠の前でも蓮を供えようとする人が順番待ちするほど込んでいる(カンボジア)。

E上の祠の前にはハスの花を売る露店が並んでいる(カンボジア)。


 ★大きな寺院はもちろん、小さな寺院や、仏像のある小さな祠でも、物日には、ハスの花を供え、お参りする人々が順番待ちで並ぶほどです(写真D)。

 ★ですから、これらの国々ではこのような場所にハスの花を売る露店が並びます(写真E)。

 ★実は、「蓮華」には、ハスだけでなく、スイレンも含まれているのです。色彩的に云えば、ハスの花は白または淡紅〜紅色(写真A)の2色だけですが、スイレンは青や黄色の花があり、華やかさを添えることになります(写真F)。
 

 ★ハスの花は、一日花で、花は午前中にはしぼんでしまいます。ですから、販売されている花はすべて蕾の状態です。しかし、それでは面白くないと考えたのか、蕾の花びらを折り曲げて、強制的に開花させたものもかなり販売されています(写真G)。なんだかシャクヤクの花みたいです。


Hハスの花後の花床(タイ)
 ★花が終わると、釣り鐘を逆にしたような蜂の巣状の花床が現れます。この状態のものもかなりたくさん販売されています(写真H)。

 ★ハスは仏様へのお供えとしての花の利用だけでなく、その根はレンコンといい重要な野菜です。種子も食用にします。また、水辺の景観植物としても重要です。そのほかにも広い用途があり、我々の生活に密着した植物です。

★装飾関係は「ハスのことA」で、食用関係は「ハスのことB」で記載しています。