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園芸豆知識・雑学編@植物と民俗、お国ぶり編





ミャンマーの化粧「タナカ」とゲッキツ
図 鑑






@ミャンマーの女性のお化粧

Aミャンマーの子供のお化粧
 ★ミャンマーの女性や子供は面白い化粧をしています(写真@A)。ほっぺと鼻筋に白い粉を塗っているので、初めてミャンマーへ旅したときはほとんどの人が驚きます。ミャンマーの男性は、このような化粧をした女性を美しいと思うのだろうか。思うのでしょうね。

 ★何を塗っているのだろうと思いましたが、写真Bの木片を摺って、水を加え、顔に塗るのです。この木片はフリーマーケットでは、どこでも無造作に積んで売っています。

Bお化粧の原料、「タナカ」(ミャンマー)
女性なら誰でもする普通の化粧なのですが、均等に塗るのではなく、部分的に塗るのでなんだか異様な感じです。皮膚がまだ弱い子供も同じように化粧します。でも、これを塗れば、清涼感があって、日やけの防止になるということですから、熱帯の人の知恵なのでしょうか。何という木かと聞けば、「タナカ」だとの答えが返ってきます。何!、「田中??」と思いましたが、「田中」ではなく、「タナカ」です。

 ★ところでこの「タナカ」は、実は「ゲッキツ」かあるいはゲッキツの仲間なのです。

C観葉植物として出回るゲッキツ
ゲッキツは観葉植物として日本でも普通に出回っています(写真C)。ミカン科ゲッキツ属の植物で、学名はMurraya paniculataといいます。東南アジア一帯の原産ですが、日本でも奄美大島以南で自生しており、これらの地方では広く庭木や生け垣などに利用しています。

Dゲッキツの花


 ★夏には小さな白い花が咲きますが(写真D)、この香りが素晴らしく、中国名は「九里香」といいます。九里も香るという白髪三千丈的な表現ですが、遠くまで香るということでしょう。日本でも、その香りの良さを強調するために、ときに「オレンジジャスミン」の名で流通することがあります。冬には1cmあまりの美しい赤い果実をつけます。

 ★実は、ゲッキツは東南アジアや中国では民間薬として広く活用されているようです。葉、枝の煎液は胃薬や解熱剤、腫れ物や皮膚の炎症治療剤、化粧品など多くの用途に使うようです。