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園芸豆知識・面白い形態編





幹に果実が着く不思議な植物、カカオ、ジャボチカバ、ドリアンなど






Bジャボチカバの果実(ブドウの巨峰とそっくり)(日本)

Cジャボチカバの果実がなっている状態(園芸品:日本)

Fパパイアの果実がなっている状態(台湾)

@カカオの果実がなっている状態(インドネシア)

Aカカオの花(京都植物園)

Dジャックフルーツの果実がなっている状態(インドネシア)

Eドリアンの果実がなっている状態(マレーシア)
 ★チョコレートや飲み物のココアはカカオから作ります。そのカカオの果実を見たことありますか。写真@がカカオです(→熱帯園芸館カカオへ)。

 ★大きな果実が幹からぶら下がっている不思議な姿をしています。花は幹または太い枝から直接、房状に咲きます(写真A)。花色は黄または桃色で、長さ15〜30cmの紡錘状の大きな果実が出来、最初は緑色ですが、やがて濃黄赤色になります。
 
 ★この果実の中の種子をカカオ豆といって、チョコレートの原料にします。熱帯アメリカ原産ですが、現在では、世界各地の熱帯で栽培され、アフリカ大陸の生産量が最も多くなっています。

 ★ジャボチカバという果物があります(写真B)。ブドウの巨峰のような果実が、幹に大量に着く、不思議な植物です(写真C)。そして、巨峰のような味がするうまい果物なのです。ブラジルやカリブ海諸国では広く栽培されており、ブラジリアングレープツリーとも云われています。日本でも沖縄や鹿児島などで少し栽培されています。日本の果物屋で見かけることは少ないのですが、鉢植えの植物は市販されています。

★「世界最大の果物」とされるジャックフルーツ(パラミツ)(写真D)(→豆知識「世界一大きな果物」へ、→熱帯植物館ジャックフルーツ)や、 「熱帯果実の王様」と云われるドリアン(写真E)(→豆知識「ドリアンの臭い話へ」→熱帯植物館ドリアンへ)もやはり幹に実がなります。

★パパイアは沖縄に行けば庭先などで広く見られますから、少しなじみが深い熱帯果物かと思いますが、これもまた幹に直接、鈴なりに大きな実が着きます(写真F)(→熱帯植物館パパイアへ)。

★このように、果実が幹に直接着く形態を幹生果といいます。もちろん、花は幹に直接咲くわけですが、幹に直接花が咲く形態を幹生花といいます。

★幹生果は日本などの温帯ではあまり見かけませんが、熱帯ではかなり普通に見られる形態です。動物に採食してもらいやすいような位置に果物を着け、効率のよい種子の拡散をしようとする一つの進化形態であろうとも云われています。また、大きな果実を支える一つの工夫であろうとも思います。いずれにしてもたいへんに奇異に感じる姿ですね。