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園芸豆知識・雑学編A植物知識編





ホオズキのいろいろ・・・食べるホオズキもある。
図 鑑






@中国で販売されていた生食用ホオズキ

A同上
 ★左の写真@の黄緑色の果実、これは食用のホオズキなのです。中国の長春を旅したときに、道端の露店で見つけたのです。写真Aのように、茶色くなった外の皮(正しくは萼)付きのままで、一篭いくらといった売り方をしているものですから、見ただけではなかなか食欲のわくような雰囲気がありませんでしたが、食べてみると美味なので驚きました。甘酸っぱい味がして、たいへんにおいしいと思いました。日本人の嗜好に合いそうですが、こんな美味なものがどうして日本で普及しなかったのだろうかと不思議です。

Bショクヨウホオズキ
日本でさらに改良を加えれば、素晴らしい果物に発展するに違いないと思いました。その後、長春のスーパーマーケットに行ってみると、果物のコーナーにも置いてありましたが、やはり同じような売り方でした。

 ★ホオズキ属にはいくつか種類があるのです。食用のホオズキと日本の観賞用のホオズキとは種が異なります。食用にする種類は数種あるようですが、原産地は熱帯アメリカから北米にかけての地域で、メキシコや中南米ではかなり野菜として栽培されているようです。なかでも、代表的なのはショクヨウホオズキ(Physalis pruinosaです。これは最近、日本でも、ホオズキトマトの名で苗が販売されています(写真B)。よく分枝して地上近くを這うように育ちます。

 ★ところで、写真Cは日本のホオズキ(Physalis alkekengi var.franchetiiです。これは、外側の赤い萼がたいへんに大きく、美しくなるように改良されたものです。

Cホオズキ
日本では、お盆の仏事に欠かせないものですし、昔は子供の遊びにもよく使いました。果実の皮を破らないように注意して、少しずつ揉みながら内部の果肉や種子を口で吸い取って、空っぽのフウセン状にして、口の中で舌をうまく使いながら中の空気を押し出すと笛のような独特の音が出ます。これを作るのは子供にとってはたいへんに難しい作業でしたから、成功したときは、ホオズキ笛を誇らしげに高らかに吹きならしたものでした。でも今はそのような光景は見かけなくなりました。いずれにしてもホオズキは日本の文化と切り離せないものですし、日本で独特の発達を遂げました。そして、今も、日本独特の文化としての伝統は浅草寺の「ホオズキ市」などに引き継がれています。また、観賞植物として日本のホオズキは外国から注目されています。

Dセンナリホオズキ


 ★この他に、センナリホオズキ(Physalis angulataという種類もあります(写真D)。これはホオズキより少し小型の実を付けますが、熟しても萼は緑のままで赤くなることはありません。しかし、センナリ(千成り)の名のとおりたくさんの実がつくので、観賞用として楽しめるものです。性質は丈夫で、熱帯アメリカ原産ですが、暖地では帰化植物として野生化しているほどです。実は、このセンナリホオズキの果実は、昔は民間薬として解熱薬に使われてきました。浅草寺の「ホオズキ市」も夏の病に備えて本種を販売したのがもともとの始まりだそうです