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園芸豆知識・雑学編@植物と民俗、お国ぶり編





菊茶のこと






@菊茶
 ★中国ではキクの花のお茶がよく出ます。日本にもサクラの花茶がありますが、そのような感じです。ただし、桜茶はおめでたいときに主に使い、日常的には飲みませんが、中国では菊茶は漢方薬的な薬効があるとかで、もっと高い頻度で飲むようです(写真@)

 ★浙江省の杭州市付近が古くから菊茶の産地として知られていますが、どの地方でも飲むようです。乾燥したキクの花に湯を入れると、花が開いて見るだけでも美しいのですが、ほのかな甘みがあり、結構飲めるものです。ホテルの朝食バイキングなどにも菊茶が出ている場合がよくありますが、知らずに飲んでいる人もいるかもしれません。


@キク白花

B菊茶黄花

F薬膳茶に遠くからお湯を注ぐパホーマンス
 ★菊茶は、キクの花を乾燥させただけのもので、小菊系の白花品種が多く使われるようですが(写真A)、黄色花のもあります(写真B)。白花とはいえ乾燥させるとわずかに黄味を帯びています。ときに純白のものもありますが、これはおそらく漂白したものだろうと思います。杭州市あたりでは土産物店などでかなり販売しています。以前は何となく不潔感がありましたが、最近は真空パックしたものなどもあり、そのような心配はないように思います。

 ★日本ではキク茶を飲む風習はなかったと思いますが、最近は、中国茶の店なども増えて、この菊茶も入手が容易になりました。


D菊茶白花(タイ)
 ★菊茶を飲む風習は東南アジアにもあるのかもしれません。タイのフリーマーケットで、この菊茶を売っていました(写真D)。ちょっと見たときは華僑が飲むのかと思いましたが、漢字表記はなく、タイ語と英語のChrysansemum teaの表記しかなかったところを見ると、必ずしも華僑だけが対象とは思えませんでした。

 ★中国では、キクだけでなく、クコの実、サンシチニンジンの花、サンザシの実、など各種の植物を混ぜた薬膳茶を飲みます(写真E)。

E薬膳茶
中華レストランなどでこのお茶が出ることが多いのですが、このときは、注ぎ口がたいへんに細長いジョロ(如露)のような形をしたお湯さしで、1m以上は離れたところから、上手に茶碗にお湯を注ぐ凄いパフォーマンスを見せてくれます(写真F)。このお茶の場合は甘味原料になるステビアを加えてある場合があり、甘みが強くたいへんに飲みやすくなっています。


豆知識「花を飲む」、豆知識「工芸茶のこと」、豆知識「プーアル茶の芸術」参照