ホ ー ム園芸百科鉢花図鑑観葉図鑑豆 知 識

園芸豆知識・雑学編@植物と民俗、お国ぶり編





中国式花壇のこと






@清福陵(ヌルハチの墓)の入り口前広場の花壇


A北京空港前の花壇
 ★中国は公共緑化にたいへんに力を入れている国で、大規模な花壇が各地で見られます。道路の分離帯や路側帯も花の飾られているところがたいへんに多いのです。おそらく世界で一番道路の美しい国は中国でしょう。

 ★写真@は、瀋陽市郊外にあるヌルハチの墓、清福陵(世界文化遺産)の入り口広場の花壇ですが、たいへんなスケールです。写真Aは北京空港前のロータリーですが、後方の花壇も含めて、大きくて美しい花壇です。このような例を挙げていけば際限がありません。

 ★ところで、この大きな花壇、鉢を並べて作っている花壇なのです。特に写真@の清福陵の花壇は舗装の上に作っている花壇なのです。花を撤去すれば、広大な広場になります。

B成都市内の歩道上に作られていた花壇
このことは写真Bを見ればよく分かります。これは成都市内の歩道上に作られた花壇ですが、舗装の上に作っています。これが、中国式の花壇の作り方なのです。最近は少しは植え込み式の花壇も見かけるようになりましたが、土の上でも植え込まないでただ置いておくだけの花壇がむしろ普通です。

 ★水やりがたいへんなように思いますが、舗装の上にも作れるし、建物内でも作れるなど、別のメリットも大きいように思います。

 ★当然に、日本の花壇苗に比べるとポットのサイズは大きいのですが、それでも、水が十分にもらえない鉢も出ますから、日照りが続けば枯れる鉢も出ます。水やりは自動ではなく、ホースでやっています。枯れた株が出れば、ポットの入れ替えで対応します。小さな花壇だと入れ替えやホースの水やりも出来ますが、写真@の花壇ぐらい規模が大きいと、人が入れませんから、水やりも入れ替えも不可能だと思うのですが、どうやっているのでしょうかね。

C瀋陽市の繁華街の歩行者天国に作られていた花壇


 ★鉢を並べるだけの花壇ですから、繁華街の歩行者天国などにも臨時の花壇を作ることができます。写真Cは瀋陽市の繁華街、中街の歩行者天国に作られた花壇ですが、台を作って変化を付けています。

D昆明市で見た立体的な花壇

D歩道と車道の間に設けられた花壇。延々と続く(成都市)

E車道と側道との間に設けられた花壇。(青島市)
いま、鉢の入れ替え作業を行っているところで、右の方に廃棄するポットが積まれています。

 ★写真Dは、もっと立体的に作った花壇ですが、このように形態は様々に、しかもインスタントに作ることが出来ます。

 ★最も一般的に見られる中国式花壇の風景は、写真DEのように、車道と歩道あるいは側道との間にもうけた花壇でしょうか。長い道路に延々と続く光景は見事です。

 ★日本にはこのような花壇を作る習慣は無いので、奇異に感じる人も多いようです。ここで紹介した写真では、白色や茶色のプラスチック鉢が外側に並んでいるのが見えますが、黒色の育苗用のポリポットがそのまま使われている場合もかなりあります。

 ★中国では道路、公園などの大規模な緑化が進められ、この中国式花壇が各地に広げられています。高速道路などの周辺の緑化を含め、中国が莫大な緑化経費を投入していることに敬意を表したいと思います。これに比べれば、日本の公共緑化はたいへん貧弱だというほかありません。

 ★いずれにしても、中国式花壇はそれなりに合理的な花壇作成法ともいえるでしょう。将来は潅水法などの管理技術は改良されていくように思います。

 ★この花壇作成法は、東南アジアの国々にもかなり浸透しています。