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園芸豆知識・雑学編A植物知識編





パキラの話 @台湾でのパキラ栽培のこと


 ★パキラが観葉植物として登場したのはいつ頃だったろうか。20年にもならないように思えます。さほど古くはありませんが、今ではポピュラー中のポピュラーともいえる観葉植物になっています。基部がトックリ状にふくらんだ愛嬌ある姿は、出回り始めた頃は珍しく思えましたが、今では当然のごとく思えるようになりました(写真@)。

 ★パキラは挿し木が簡単な植物ですが、実は挿し木をしたのではあのトックリ状の姿になりません。必ず種子をまいて育てなければあのユニークな姿にはなりません。

 ★幹の株がトックリ状になるにもかかわらず、強引に三つ編みをした姿を見ると、パキラがいささか気の毒に思えますが、でも、大鉢ではこれが主流になっています(写真A)。この三つ編み技術が本格的に実用化されたのはベンジャミンゴムが最初で、日本で始まったのではないかと思いますが、パキラに関してはおそらく台湾で始められたように思います。台湾は世界一のパキラ生産国で、三つ編みされたものが世界各国に輸出されています。もっとも、最近は中国産も増えてきました。

 ★台湾のパキラ産地を見ると驚くほど広大です。地平線の彼方までパキラの畑が続いていると云っても過言ではありません(写真B)。世界中に輸出しているのだからその生産量は凄いものがあります。

 ★三つ編みはどのようにして作るのだろうか。これには、種子をたいへんに密にまいて、草丈だけは伸ばしますが、ともかく細くて柔らかい状態にまずは育てるのがコツです。そして、葉を切り落として、根もほとんど切り落として、ほぼ茎だけの姿にします。それから、三つ編みの作業を行います(写真C)。編み終わればこれを畑に植えます(写真D)。発根はかなり容易なようです。

 ★そして、幹が十分に太った頃、また再び、根と葉を切り落とし、幹だけになった状態のものを船で輸出するのです(写真E)。輸入国ではこれを鉢に植えて、発根させて、葉を出させて観葉植物として販売するのです。

 ★ところで、パキラは台湾原産の植物ではなく、アメリカ大陸原産の植物です。これが台湾で観葉植物として開発され、世界に発信しているというのは不思議なことです。

 ★パキラは種子をまくのですから、これだけの大栽培をするには大量の種子が必要です。この種子も台湾で採取されています。台湾の南部の方では、パキラが街路樹や庭園樹等にかなり広く植栽されており、高さが10mを越すような大木がたくさんあります(写真F)。このような大木から種子は採取されます。種子は新鮮なものでなければ発芽しにくいので、果実から種子を調整したらすぐに畑に播きます。

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