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園芸豆知識・雑学編@植物と民俗、お国ぶり編





タイの花灯篭(クラトン)のこと






@川に流される花灯篭

A花灯篭を作成しながら売る露店
 ★タイにはローイ・クラトン祭り(ロイカトン祭り)という伝統行事が、陰暦12月の満月の夜に行われます。

B花灯籠のロウソクと線香に火を付ける

Cチェンマイを流れる河畔には花灯籠をながす人で賑わう。川は花灯籠がいっぱい流れている

D翌日の昼に見ると下流では花灯籠がたくさん流れている


 ★“ローイ”は流すという意味で、“クラトン”というのは、花で作った灯篭のことです(もともとはバナナの葉で作った入れ物のことのようですが)。日本で云えば灯篭流し(精霊流し)と思えばよいのですが、タイの場合は、バナナの茎と葉に花を加えて作った華やかなものです。それに、線香3本とローソク1本が着けられています(写真@)。

 ★灯篭流しは、水の精霊に感謝を捧げ、また罪や汚れを水に流すためのものだそうです。川岸はクラトンを流す人たちでたいへんに混雑し、チェンマイを流れる川には灯篭が数え切れないぐらい浮かんでいます(写真C)。昼間に川を見れば、大量に下流の方に流れています(写真D)。

 ★川の近くの道ばたにはクラトンを作成しながら販売する小さな露店が延々と続いています(写真A)。もちろん花屋でも売っています。

 ★これに使う花の消費量は凄いように思えます。川に大量に流すだけに、環境への配慮もしており、素材はバナナを主に、植物だけを使っています。以前は発泡スチロールなども使ったことがあったようです。
 

Eバナナの仮茎を輪切りにしたものを売っている。花灯籠の台にする。
 ★浮きの役割とオアシスの役割を兼ねる台は、バナナの茎(正しくは仮茎)を輪切りにしたものです(写真E)。これをバナナの葉で包み、いろいろな花を挿して、美しくデザインします。デザインは、店によって異なり、それぞれが工夫を凝らしています。デザインを見るだけでもなかなか楽しいものです。凄く手の込んだ精緻な作品も売っています。

 ★デザインのいろいろは、下にまとめてみました。上の2段は、いわば庶民相手の作品ですが、下段のものはたいへんに手の込んだもので、見ただけでも高級品であることが分かります。

 ★この行事に限らず、タイでは花が日常生活に密着しているように思えます。







 ★ローイ・クラトン祭りは、灯篭流しだけでなく、熱気球が大量に上げられます。これがかなり幻想的で凄いものです。一晩中、空には熱気球が星のように見えます。

 ★写真左は熱気球を上げるための準備中、写真右は手を離して、上がり始めたばかりの状況です。かなり速い速度で空中に上がっていきます。