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園芸豆知識・植物の名前雑学編





千両、万両、お金の名前






@マンリョウ(万両)
サクラソウ科

Aセンリョウ(千両)
センリョウ科

Bカラタチバナ(百両金)
サクラソウ科

Cヤブコウジ(十両)
サクラソウ科
 ★マンリョウ(万両)(写真@)はお金でいえば最高額でたいへんに目出度いので、正月などによく使われます。一桁下がってセンリョウ(千両)(写真A)もやはり大金で、目出度い植物です。さらに一桁下がって「百両」は正しくは「百両金」といい、「カラタチバナ」(写真B)の別名です。百両では格が低すぎると云うことか、「百万両」に格上げして流通していることもあります。もう一桁下がって「十両」は、ヤブコウジ(薮柑子)(写真C)です。ここまではそれぞれ広く知られている植物です。

 ★この四種の植物、センリョウだけは科が違ってセンリョウ科の植物で茎の先端に実が付きます。しかし、他は全てヤブコウジ科の植物で、茎の下方に実がつきます(ただし、最近の分類体系ではヤブコウジ科はサクラソウ科に併合されています)。


Dアリドオシ(一両)
アカネ科
 ★さて、以上の万両から十両まではこの金額が和名あるいは別名として認知されている植物です。しかし、ここまで揃っておれば最低額の「一両」も欲しくります。

 ★それで考えられたのが、アリドオシ(蟻通)(写真D)です。これはどうも語呂合わせから選ばれたらしく、「千両,万両,有り通し」で、言い換えれば「金は,千両も 万両も一年中あるよ(有り通し)」ということで、アリドオシになったように思えます。アリドオシはアカネ科の植物で、葉の付け根に強烈な鋭い刺があって、本来は「蟻も刺し通す」と云う意味でつけられたのが和名の由来です。和名もニックネームもまことにユーモアたっぷりの命名です。当然ですがこの一両は正式な名称ではありません。この植物は、草丈が50cm以上はあり、強烈な刺もあります。あまり観賞価値が高いようには思えませんが、斑入り品種もあり、山野草としては栽培されています。このアリドオシ、赤い小さな球形の果実を着けますが、この点では十両以上の植物と共通しています。ですから、語呂合わせだけが理由というわけではないのかもしれません。

 ★万両から十両まで、草丈が順番に低くなっています。しかし、一両だけは草丈が高く、不釣り合いと考えられたのか、アリドオシに形態がよく似た草丈の低いツルアリドオシを一両と称している場合もあります。これはつる性で、地上を這って育ちます。

 ★以上で一両から万両までの勢揃いです。