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園芸豆知識・植物の名前雑学編





開花時間で名前が付いた植物あれこれ





 
 ★花が開く時間帯だけで単純に命名された植物があります。

 ★アサガオは漢字で書けば「朝顔」、朝に咲くから朝顔です。昼に咲けば昼顔(ヒルガオ)、夕方に咲けば夕顔(ユウガオ)、夜に咲けば夜顔(ヨルガオ)となります。このうち、ユウガオはウリ科の植物で、干瓢(カンピョウ)を作る食用植物ですが、他の3種はヒルガオ科の観賞植物です。

 ★スイレン属のヒツジグサ(未草)は「未の刻」(ひつじのこく:午後2時)頃に咲くということでこの名があります。同じように、アオギリ科のペンタペテスは和名をゴジカ(午時花)といいますが、これは「午の刻」(うまのこく:正午)に咲くからです。アオイ科のギンセンカも同じくゴジカ(午時花)といいます。

 ★和名のサンジソウはゴデチャの仲間ですが、三時草ではなく山字草と書き、花の形から着けられた名前で、特に開花時間とは関係ありません。しかし、正しい植物名ではありませんが、午後3時頃咲く植物に「三時草」(サンジソウ)あるいは「三時花」(サンジバナ)のニックネームで呼ぶ場合があります。代表的なのは、スベリヒユ科のハゼランです。また、ハマミズナ科の園芸名テルナミ(照波)にもこの名を使います。4時ごろに咲く花としてオシロイバナは英名でfour o'clock(4時)といいます。

 ★ツキミソウ(月見草)やマツヨイグサ(待宵草)は字の通り夜開性を示していますが、やや情緒的な表現です。ちなみに、太宰治が「富士には月見草がよく似合う」と書いた文章が有名ですが、太宰治が見たのは残念ながら月見草ではありません。ツキミソウは1850年ごろに渡来しましたが、性質が弱くて日本には定着しませんでした。ですから、一般に月見草と云っているのは、ツキミソウの仲間のマツヨイグサ、オオマツヨイグサ、アレチノマツヨイグサなどです。これらは帰化植物といって、北米原産ですが、日本で野生化した植物なのです。鉢花でツキミソウの名で出回っているのはオエノテラ・フルティコサです。蛇足ですが、オエノテラ・スペキオサは和名をヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)といいます。昼に咲く月を見る花とは、考えてみれば奇妙な名前ですね。

アサガオ(朝顔)

ヨルガオ(夜顔)

ヒツジグサ(未草)

ゴジカ(午時花)

ギンセンカ

ゴデチャ

ハゼラン

テルナミ

オシロイバナ

オエノテラ・フルティコサ