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園芸豆知識・植物の名前雑学編





ノボタンと名の付く植物集合





 ★ノボタン科には多数の園芸植物があります。そして、属が異なっても「○○ノボタン」と「ノボタン}の名が付いた流通名や和名のものがたくさんあり、名前だけ見ればノボタン属の仲間のような錯覚を起こします。

 ★もちろん、ノボタン属の植物はあり、この属には園芸的には「ノボタン」が有名です(写真@)。日本でも琉球などの暖地に自生し、高さ1〜2mになる低木です。葉はビロード状、花は淡紫紅色で8cmほどにもなりなかなか豪華です。ただし、これは鉢物としては希にしか流通していません。

 ★実は、ノボタンの名で鉢物流通しているのは、ほとんどがシコンノボタンなのです(写真A)。これはノボタン属ではなく、シコンノボタン属の植物です。シコンノボタンには園芸品種もたくさんあり、コートダジュール、リトルエンジェル、ブルーエンジェルなどが有名ですが、ときには品種名だけで流通している場合もあります。

 ★シダレノボタン(写真B)、ブータンノボタン(写真C)などの流通名で出回っているものもあります。やはりそれぞれ属名が異なります。シダレノボタンはケントラデニア属で、枝葉がよく茂って少し垂れ下がることから付けられた名前でしょうか。ブータンノボタンは原産地から付けられた名前でしょう。このブータンノボタンはヒメノボタン属の植物ですが、ここで混乱しそうなのはヒメノボタン(写真D)の流通名で出回っている植物との関係です。ヒメノボタンはヒメノボタン属ではなく、メキシコノボタン属の植物で、しかも、多年草で、地を這うように育ちますから、流通している他の「○○ノボタン」とはたいへんに雰囲気が異なります。

 ★最後に、メディニラ・マグニヒカ(写真E)はノボタンの名ではなく、学名のままに流通していますが、これの和名はオオバヤドリノボタンで、やはりノボタンの名が付きます。

 ★まだ他にも「○○ノボタン」の名で流通するものもありますが、とりあえず代表的なもので、属の異なるものを取り上げてみました。
写真をクリックすれば解説があります。


@
学名:Melastoma candidum
和名:ノボタン
属名:ノボタン属
性状:常緑低木
原産地:琉球〜東南アジア
A
学名:Tibouchina urvilleana
和名:シコンノボタン
属名:ティボウキナ属
性状:常緑半低木
原産地:ブラジル
B
学名:Centradenia inaequilateralis
流通名:シダレノボタン
属名:ケントラデニア属
性状:常緑亜低木
原産地:メキシコ
B
学名:Osbeckia nepalensis
流通名:ブータンノボタン
属名:ヒメノボタン属
性状:常緑低木
原産地:ネパール
C
学名:Heterocentron elegans
流通名:ヒメノボタン
属名:メキシコノボタン属
性状:常緑多年草
原産地:メキシコ、中米
E
学名:Medinilla magnifica
和名:オオバヤドリノボタン
流通名:メディニラ
属名:メディニラ属
性状:常緑小低木
原産地:フィリピン