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園芸豆知識・植物の名前雑学編





「日本の花・日本」の意味の凄い学名「ハマギク」









@ハマギク
 ★ハマギク(写真@)は関東以北の太平洋岸に自生するキク科の花です。舌状花の白色、花芯の黄色が鮮やかな美しい花です。この花の学名はニッポナンテムム・ニッポニクム(Nipponanthemum nipponicum)といいいます。

 ★学名は、「科」の次の分類項目である「属」、「種」のラテン名で表現しますが、わかりやすく姓名でたとえるなら、「属」は姓、「種」は名のような位置づけになります。属名のニッポナンテムム(Nipponanthemum )は「日本の花」の意味です。そして種名のニッポニクム(nipponicum)は「日本の」という意味です。なんと、「日本の花の日本」とは凄い名前なのです。

 ★日本の国花はサクラ(桜)または皇室の象徴であるキク(菊)で、決してハマギクではありませんが、学名から云えばハマギクは日本を代表する花のような名前です。

 ★動物の方で、同じようにこのような学名があります。有名なトキ(朱鷺)ですが、この学名はニッポニア・ニッポン(Nipponia nippon)ですから、同じように「日本の日本」の名を持つ凄い名前です。日本のトキは既に絶滅しましたが、トキはこの学名にかかわらず日本だけの鳥ではなく、中国、朝鮮半島にも生息しています。ですから、現在、中国からいただいたトキを増殖して、自然に帰そうという努力をしています。トキが生息する環境を破壊したのが絶滅した大きな理由ですが、この故に莫大な経費を使って増殖しているのが現状です。


Aハマギクの鉢植え
 ★この学名の故にトキを国鳥と思う人も多いのですが、実は日本の国鳥はキジ(雉)です。学名は世界共通の名前ですから、このような学名に不愉快に思う国もあるでしょうが、江戸時代にシーボルトがこの剥製を持ち帰り、欧州の学者が命名したので日本の独特の鳥と理解したのでしょう。このような例は際限なくあります。

 ★しかし、ハマギクは正真正銘、日本の原産です。東北の海岸で津波の影響を受けていなければよいのですが。ちなみに、園芸植物として鉢植えも販売されています(写真A)。