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園芸豆知識・面白い形態編





幼葉と成葉Bポトス(葉は超大型化して切れ込む)






@ポトスのヘゴ仕立て
 ★ポトスは最も身近な観葉植物といえるでしょう(写真@)。葉の斑入りが美しく、丈夫で、室内の弱い光線下でもよく育ちます。和名はオウゴンカズラ、学名はEpipremnum aureum、ソロモン諸島原産のサトイモ科の蔓性植物です。葉はハート形で切れ込みも周縁のギザギザもない全縁の葉です。

A巨木の幹に付着して高く伸びるポトスの雄大な姿(カンボジア)


 ★ポトスの名は古い学名に由来していますが、古くから普及した観葉植物で、この名で馴染んでしまってますから、名前も変更されることなく使われています。自生の状況も明らかでなく、美しい斑入り葉だけが知られ、園芸植物としてのみ広く知れ渡っているようです。

 ★熱帯では庭園などの樹木によじ登らせる植物として広く植栽されています。20〜30mはあろうかと思える高木でも、幹全体を覆って見事に伸びていき、素晴らしい景観を形成します(写真A)。このときの葉はとてつもなく巨大で、少なくとも長さ70〜80cmはあり、1mはあろうかと思えるものもよく見かけます。


B切れ込みのあるポトスの成葉。長さは80〜100cm。斑入り模様は残っている。(インドネシア)
 ★何よりの大きな変化は、葉が巨大になるだけでなく、幼時の葉が全縁だったのに、深い切り込みが入ることです(写真B)。モンステラと同じような葉の形になるわけです。そして、これだけ巨大になっても斑入りの葉であることは明らかに分かりますが、鉢植えの小さな葉の時に比べれば鮮やかさに欠けます。でも、もし、この斑入りがなければ、本当にポトス?と思うほどの変貌です。


C巨大な成葉が繁る枝の中でも、垂れ下がった枝には幼葉ができる。右の巨大な成葉と比べると大きさの違いがよく分かる。(カンボジア)
 ★このポトス、樹木の幹に付着して伸びるときは、上に行くほど葉が大きくなる性質があるようです。巨木によじ登って伸びているポトスを眺めていると肉眼的には上方まで同じような葉の大きさに見えますが、これはおそらく実際には上の葉が大きいからなのでしょう。

 ★そして、面白いことに、これだけ大きな葉を出す古木でも、樹幹に吸着できなくて垂れ下がる枝があると、この枝には鉢植えの時と同じような大きさの葉が着いています(写真C)。下方に垂れ下がる枝には、幼葉が着くという特徴があるのです。成葉ばかりの巨大なポトスでも、この葉を見つけると、やはりポトスなんだと再確認できるわけです。