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園芸豆知識・面白い名前編





ナンジャモンジャ
図 鑑






@愛知県犬山市にある国指定天然記念物のヒトツバタゴ
 ★ナンジャモンジャと呼ばれる植物があります。この名の由来は、これは、「何というものか」という意味ですから、もともとは自分の地方で見慣れない植物のことを言ったもので、本来は植物名ではありません。しかし、現在では、ヒトツバタゴの別名として定着しています。

 ★ヒトツバタゴはモクセイ科のヒトツバタゴ属の植物で、高さ10m以上になる高木ですが、純白の白い花が樹冠全体を覆い、雪をかぶったような素晴らしい姿になります。この植物の自生地の分布はかなり特異的で、日本では木曽川流域の愛知県、岐阜県と遠く離れた玄界灘に浮かぶ対馬とに隔離分布しています。写真@は愛知県犬山市にある国指定天然記念物ですが、樹齢300年ほどの古木が群生しており、開花時はたいへんに壮観です。


Aヒトツバダコの花
 ★ナンジャモンジャの名前の由来からみて、地方によって他の植物をさす場合もあります。たとえば、四国の蒲生田岬のオガタマノキ(モクレン科)、神奈川県有馬のハルニレ(ニレ科)、茨城県筑波山のアブラチャン、山梨県鶯宿峠の「リョウメンヒノキ」、千葉県ではアサダ(カバノキ科)、ヤマボウシ(ミズキ科)、クスノキ(クスノキ科)、バクチノキ(バラ科)、マテバシイ(ブナ科)などがナンジャモンジャといわれることもあるようです。しかし、現在では、あまり使わなくなっているように思えます。

 ★ナンジャモンジャが正真正銘の和名になっている植物があります。それは、ナンジャモンジャゴケで、中部地方山岳地帯に分布するコケの一種です。正真正銘の新種として、蘚苔類の中に新たな1目、1科、1属、1種(現在は2種)が加わるというコケ学上、20世紀最大の発見と云われるほどのものだったので、それこそ、「これは何だ」が命名の由来とみてよいでしょう。
(写真はヒトツバダコ=ナンジャモンジャ、左は花のアップ)