ホ ー ム園芸百科鉢花図鑑観葉図鑑豆 知 識

園芸豆知識・面白い名前編





面白い名前  ヘクソカズラとクサギ
図 鑑






@ヘクソカズラ(Paederia scandens
★面白い名前と云うよりは気の毒な名前の代表がヘクソカズラです(写真@)。漢字で書けば「屁糞葛」。なんというひどい名前でしょう。一方でこの植物の別名はサオトメバナ(早乙女花)という可愛い名も着いています。葉を揉むと異様な臭いがしてとても二度と嗅いでみようとは思いません。おならと糞の臭いを一緒にしたような悪臭がします。鐘状の1cmほどの花をたくさん着ける美しい可憐な蔓植物ですから、

Aゲンペイクサギ(Clerodendrum thomsoniae

Bボタンクサギ(Clerodendrum bungei
外観上はサオトメバナの別名の方がふさわしいのですが、臭い故に園芸植物にはなっていませんし、命名にはこの臭いが優先されたと云うことでしょうか。

 ★さらに別名にはヤイトバナという名前もあります。7〜9月ごろ咲く花は白色で中心が紅紫色ですが、その色合いが灸(キュウ:ヤイト)を据えた跡のように見えるからです。

 ★このヘクソカズラは日本各地に自生するアカネ科のつる性の多年草で、秋に黄褐色の果実が採れますが、これは民間外用薬として使われ、しもやけやあかぎれなどに効果があるとされています。ちなみに、この果実も生では悪臭がしますが、乾燥させるとニオイは消えます。

 ★これほどの悪臭ではありませんが、シソ科(クマツヅラ科)のクサギ(臭木)も気の毒な名前です。クサギの仲間には多くの種類があって、クサギ属という属名があります。そして園芸的にもかなり重要なものがありますが、クサギ属では格好が悪いためか、学名のままにクレロデンドルム(クレロデンドロン)属と呼ぶ方が一般的になっています。ここまで書けばおわかりでしょうが、一般にクレロデンドロンと呼んで流通している「ゲンペイクサギ」が広く出回っています(写真A)。これも、流通上は「クサギ」を嫌ってか、「ゲンペイカズラ」と呼ぶ方が多いようです。小さな淡紅色の花が集まってボール状に咲くボタンクサギも流通しています(写真B)。クサギも葉を揉むとヘクソカズラには遠く及びませんがやはり異様な臭いがします。