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園芸豆知識・面白い形態編





花の色が変化する植物
図 鑑






@フヨウ(品種:スイフヨウ)
(Hibiscus mutabilis)
アオイ科フヨウ属、原産地:日本〜中国

Aノアサガオ
Ipomoea congesta
ヒルガオ科イポメア属 原産地:熱帯アジア
 ★「酔芙蓉(スイフヨウ)」というフヨウの品種があります(写真@)。日本酒の銘柄かと思えるような粋な名前です。この品種は白花の八重咲きですが、午前中は純白、午後になると徐々にピンク色に変わり、夕方ごろから赤くなり始めます。この色の変化を酒飲みの顔色にたとえて酔う芙蓉と名付けたのでしょう。


Bニオイバンマツリ
Brunfelsia australis
ナス科バンマツリ属 原産地:南米

Cハコネウツギ
Weigela coraeensis
スイカズラ科タニウツギ属 原産地:日本

Dシクンシ
Quisqualis indica
シクンシ科シクンシ属 原産地:熱帯アジア

Eランタナ
Lantana camara
クマツヅラ科ランタナ属 原産地:亜熱帯アメリカ
 ★このように咲き始めから次第に色が変わるのは普通に見られる現象ですが、酔芙蓉は色の変化が美しく、1日花だけに、見事な変化を追うことができます。

 ★アサガオの仲間も一日花ですから同じように色の変化を楽しめる種類があります。普通のアサガオは朝に花が開き、昼には萎んでしまいますから、朝寝坊の人にはあまりにも時間が短かすぎますが、琉球などに自生しているノアサガオは、夕方まで花が開いています。これは、早朝には花の色が青く、昼には紫色に変化します。温度が低くなれば翌朝まで咲き残っています。この場合は2色の花を同時に楽しめます。なお、このノアサガオは宿根アサガオ、琉球アサガオなどの名前で流通しています。

 ★以上の例は一日花ですから、変化を楽しむ範囲になりますが、もう少し寿命が長い花で、色の変化が大きい植物の場合は、複数の色が同時に存在することになります。

 ★多く出回っている鉢花ではニオイバンマツリが有名です。この花は夜によい香りがするので、この名が付いています。花は咲き初めが紫色で、数日たつと次第に白くなりますから、株全体としては紫、白の2色と、その中間の色が混在し、なかなか多彩な色合いの美しさを楽しめます。英名はmorning-noon-and-night(朝、昼、夜)で、花色が変化することに因んでいます。

 ★庭木としてよく見かけるハコネウツギは紅白の鮮やかな彩りの花が特徴的です。葉はアジサイに似ていますが、花が咲くと違うことがよく分かります。花は鐘状漏斗形で、新梢の葉腋に10個近く着きますが、咲き始めは白色、そして桃色を経て、後に紅色に変化するので、開花期間中は2〜3色の花が咲いています。

 ★シクンシも同様です。花は最初は白色で、すぐにピンクとなり、最後は赤に変化するので、2〜3色の咲き分け花のような雰囲気があります。花は、茎の先端から穂状に下垂して咲きますが、モモの果実のような芳香があります。

 ★ランタナも異なった花色が混在します。和名はシチヘンゲ(七変化)というぐらいです。半球状に集まった小花が、咲き始めは黄色や橙色で、次第に赤色や紫紅色などに変化します。ただし、最近は改良が進んで、色の変化しないものが多く流通しているように思えます。

 ★アジサイもシチヘンゲと呼ぶことがあります。土の条件などで花色が異なってしまう場合もありますし、品種によっては花色がかなり変化するものもあります。

 ★花色の変化を楽しむのも園芸の楽しみの一つになるでしょう。