アダン

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@アダンの果実(石垣島)

A海岸に群生するアダン(沖縄本島)

Bマングローブを形成するアダン(西表島)
学名Pandanus odoratissimus
和名アダン(阿檀)
別名 シマタコノキ、リントウ
英名pandanus pakm, thatch screw pine
科名タコノキ科
属名パンダヌス属(タコノキ属)
性状常緑中低木
原産地日本(奄美、沖縄)〜太平洋諸島、北豪
 パイナップルに似た大きな果実をぶら下げる「アダン」。海岸や河口に大きな群落を作り沖縄の代表的な景観を形成する。沖縄だけでなく、太平洋諸島の島々でも同じ風景が見られる。いわば、熱帯アジアの島嶼地域で見られる風景といえようか。

 アダンはタコノキ科のタコノキの仲間である。小笠原にあるタコノキは大きな気根を多数出して植物を支える。この姿がタコの足のようなので、タコノキの名があるが、アダンもやはり同じ仲間だけあって、同じように多数の気根を出す。しかし、枝が不規則に分枝して、直立しない樹形なので、タコノキのような整然とした姿にはならない。細長い葉には、周縁や中肋に細かいが鋭いトゲがある。
 
 海岸に近いところに生育するだけに耐塩性があり、熱帯の河口に形成されるマングローブの構成樹にもなっている。西表島などのマングローブでも、上流域ではアダンがかなり見られる。

 アダンの果実は芳香があり、パイナップルのような外観をしている。いかにも美味に見えるが、ほんの少し可食部はあるものの、ほとんどが繊維質で、まずは食用にはしない。しかし、ヤシガニにとっては好物だそうだ。

 しかし、この植物は島々の人々の生活に根づいた利用がいろいろとなされてきた。幹は丈夫な用材として使われ、葉は茹でて乾燥させた後、いろいろな細工物に利用される。たとえば、帽子、カゴ類、バッグ類、ゴザなどである。現在では民芸品として、土産物店などで販売されている。

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