アメリカネム(この木なんの木)

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@アメリカネムノキ(カンボジア)

Aアメリカネムノキ(インド)

Bアメリカネムノキ(インド)

Cアメリカネムノキの豆果(カンボジア)
学名Albizia saman (=Samanea saman
和名アメリカネム
別名 アメフリノキ、モンキーポッド
英名rain tree, saman, monkey pod
科名マメ科
属名アルビジア属
性状常緑高木
原産地中米〜ブラジル
 アメリカネムの名前ではピンと来なくても、「この木何の木」といえば、ああ、あの木かと知る人も多い。枝張り40m以上、高さ30mほどの大木で、ほぼ左右対称形の優美な樹形である。テレビコマーシャルに使われて以来、日本ではたいへん有名になった。

 このコマーシャルに使われているのは、ハワイのオワフ島で育っているものである。原産地が熱帯アメリカ(中米〜ブラジル)である以上、言うまでもなくハワイでは人間が植え込んだものである。しかし、コマーシャルに使うだけあって、たいへん美しい樹形である。

 アメリカネムは熱帯各地の庭園などに広く植栽されている。植わっている場所によって多少の樹形の違いはあるが、これは気候の違いや、周辺の植物との競合などによる影響であろうか。私の見たものでは、カンボジアのアンコール遺跡で見たものが美しい樹形をしているように思える。

 本種は、名前の通りネムノキの仲間である。花はネムノキに似て雄しべが長く伸びて美しい。雄しべの色はピンクまたは黄色などさまざまな変異があるようだ。葉は就眠運動をして、朝に開き、夕方に閉じる。雨が降っても葉を閉じる。このため、レインツリーあるいはアメフリノキの名があるようだが、異説もあり、蝉の排泄物が、雨のように降るからだとか、雨よけに使うからだ等と説明される場合もある。モンキーポッドの名はこの豆果を猿が好むからだとのことであるが、これも諸説があるようだ。

 ちなみに、アメリカネムはたいへん丈夫な植物で、世界中の熱帯各地で帰化し、野生化している。このため、ハワイでは侵略的外来種に指定されている。ハワイの自然環境を破壊する植物として排除しなければならないと州政府は認定しているわけだ。しかし、このコマーシャルでは、環境を大事にしていると宣伝している。この矛盾にこの企業は気がつかないらしい。

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